第244回放送 (1982年10月14日)
第1位:待つわ/あみん ④第2位:すみれ September Love/一風堂4
第3位:6番目のユ・ウ・ウ・ツ/沢田研二第4位:少女A/中森明菜3
第5位:けんかをやめて/河合奈保子第6位:ダンスはうまく踊れない/高樹澪4
第7位:ホレたぜ!乾杯/近藤真彦 初第8位:NINJIN娘/田原俊彦4
第9位:哀愁のカサブランカ/郷ひろみ1
第10位:横恋慕/中島みゆき 初スポットライト:布施明 「たまらなくテイスティー」
あみんの強さは変わらず。そして前回初登場だった 「すみれ September Love」 が一気に2位に食い込むなど大躍進を遂げています。一風堂の他のメンバーは全然覚えていないのですが、やはり土屋昌巳の独特のビジュアル性が受けたバンドなのかなって思ったりします。
大躍進と言えば、急に化けたかのように、中森明菜が急上昇しています。初登場時から下位に甘んじていたのですが、じんわりじんわり人気が高まっていたという印象を持ちます。この後、もっと化けるんですけどね。
「ハイティーン・ブギ」 はついにベストテン圏外に墜ちましたが、次なる新曲 「ホレたぜ!乾杯」 がその穴を埋めるべく、7位で初登場となります。上手く出来てますね。
もう1曲の初登場は中島みゆき。 「横恋慕」 というタイトルの歌があったのは覚えていますが、どんな曲だったのかな? ただ、この辺りから、 「 “ザ・ベストテン” も出来レースじゃねぇの?」 という声が聞こえ始めてきました。番組的には全然衰えてはいないのですが、例えばみゆきさんみたいなニューミュージック系のアーティストがランクインしても、テレビには全然出ないし、その一方でランキングの重要なファクターであるはがきのリクエストはアイドルが圧倒的に多い。しかも、公明党に対する創価学会じゃありませんが完全なる組織票。 「これで本当の意味のランキングと言えるのか?」 と言われ始めた時期でもあります。番組開始当初の歌番組は、その出演権というのはプロデューサーが握っており、そのプロデューサーのお気に入りの歌手しか出られないという慣わしがあったそうです。その慣わしをブチ壊したのが 「ザ・ベストテン」 だったわけですが、当初の主旨だった 「本当に今、人気のある歌は何?」 というのが段々と変わってきていて、出るのは殆どアイドルばかりで、そこにたまに演歌が入ったり入らなかったり。確かに人気があるからランクインされるわけですが、それもただ単に組織票で固められているとなると、そのランキングも 「本当なの?」 と疑念を抱くようになります。それで郷ひろみが嫌になって 「もう、番組には出ない」 と宣言されちゃったりして。
「スポットライト」 は、布施明です。
1979年に 「君は薔薇より美しい」 で番組出演経験がありますが、この 「たまらなくテイスティー」 は、車 (マツダ・カペラ) のCMソングに採用されました。
布施明と言えば、ハリウッド女優のオリヴィア・ハッセーと結婚したことで、度肝を抜かれたという記憶を持った方も少なくないかと思いますが、その後離婚し、莫大な慰謝料と養育費を払ったことでも話題になりました。さらに昨年、 「SHOW ME」 のヒット曲で知られる森川由加里と入籍したことでこれも大きな話題を集めました。年の差16歳。うまらやしい・・・。