天気の良い日曜日、車を出してラーメンを食いに行きました。
ガイドブックを片手に、 「何処に行こうかな~?」 と迷うことはなく、目的は取り敢えず決めていました。
さて、今日は何処に行ったでしょう・・・?
行った店・・・・・・らぁめん元住家
場所・・・・・・・・・ 川崎市幸区下平間 (府中街道沿い)食ったもの・・・・ チャーシューメン並 (味付玉子、のりをトッピング)¥1,000-
スープ・・・△
南武線の鹿島田駅の程近くにある店です。
近年、見様見真似で適当 (・・・と思われる) なラーメンを供している 「似非家系」 が目立つ中で、この店を選んだ一番のポイントが、その修行した店。この 「元住家」 の店主氏は何でも、あの 「千家」 出身だそうで、 「千家」 のある元住吉が店名の由来であるのも自然に判ります。 「千家」 ということは、いわゆる 「まとも系」 に属するので、出自が判るなら行ってみようと思った次第です。ガイドブックにはよく、修行した店とか出身店とかを店データに書き込んでいますが、出自が判るのはある意味で良い事です。特に家系は。例えば 「武蔵家」 一つ取っても、 「本流系」 と 「新中野系」 とに分派されますので、コアな家系フリークは出自については結構気にすると聞きます。そういえば、 「千家」 はどこの流れを汲んでいるんだろう・・・?
店に入ると、家系独特の豚骨臭さが無く、漂ってくるのはカレーの匂い。てっきり、間違えてカレー屋さんに入ったのかと思っちゃいましたよ。そして、オーダーなんですが、基幹の豚骨醤油があるのは当たり前だけど、その他に中華そばあり、つけ麺あり、ざるラーメンあり、果てには納豆を入れたラーメンもありと、もう、この段階で家系では無くなっています。おまけにカレーでしょ。家系で中華そばといえば、草加の 「弁天家」 を思い出しますね。 “上司” とその 「弁天家」 に行った時、間違えて中華そばを食った苦い思い出があります。今回は間違えませんでしたよ。
待つこと数分、オーダーしたラーメンが運ばれてきました。
始めの一口ぃ~
しょっぱっ!
何やこれ・・・?
舌感で申しますれば、 「タレ≧ダシ」 という感じでしょうか。もっと細かくすれば、 「タレ7.5、ダシ2.5」 という感じかな。とにかく、家系のアイデンティティとも言える、豚骨だしが伝わってこないんです。単にしょっぱいスープでしかありません。これでダシがもっと積極果敢にアピールすれば、家系のスープとしてはずば抜けていると思うんですけどね。
麺・・・○
丸山製麺製の中太麺を使用しています。
前回の 「増田家」 の悲劇がありますので、そこと比べたら、茹で加減は絶品級です。ただ、 「麺プレ」 が望む固さとしては、もうひと踏ん張り必要かなと思いました。 「増田家」 のこともあって、本当は “◎” にしたかったんですけど、ここはちょっと手厳しく。
チャーシュー・・・◎
チャーシューは手作りなんだとか。そのせいでしょうか、良い感じの歯応えでしたよ。
柔らかさとジューシー感が入り混じって、食感的にもも文句の付け様がないチャーシューでした。
玉子・・・◎
おぉっ!? 半切りなのに “◎” ?
白身が若干ヤワかったけど、黄身の熟し加減や味は絶品級。これで1個まるまるの提供だったら、満場一致で “S◎” だったけどね。それを差し引いても良い玉子であったのは間違いありません。
総合評価・・A3
スープでコケましたけど、A評価は下らないでしょう。スープがもっと家系らしさを際立たせていたら、さらに上位評価を狙えたと思います。あれが基準値の味だったら、ちょっといただけないけど、ラーメン全体の評価としたら、やっぱり高評価です。さすが 「まとも系」 ですね。