第523回放送 (1988年3月17日)
1週間前 (3月12日) から昼間のバイトとして郵便局を選んだ私、それがその先30年も続くとは、この時は夢の夢の、そのまた夢にも思っていませんでした。 「鉄道員になること」 を第一目標として、その “エキスパート” を養成する大学を受験して合格して、そして4月から行くんだから、一生郵便局なんて有り得ない・・とはその時の私の決意。でも、30年経った今でも郵便局に勤めているのは何で・・・?
ではまず、各部門のランキングから発表しましょう。
【レコード総合売り上げベストテン】第1位:吐息でネット/南野陽子第2位:抱いてくれたらいいのに/工藤静香第3位:乾杯 (NEW RECORDING VERSION) /長渕剛第4位:サイレントダンサー/少年隊第5位:BEYOND THE TIME/TM NETWORK第6位:You Were Mine/久保田利伸第7位:風のエオリア/徳永英明第8位:炎のエスカルゴ/とんねるず第9位:愛は心の仕事です/ラ・ムー第10位:You’re My Only Shinin’ Star/中山美穂【有線放送ベストテン】第1位:乾杯 (NEW RECORDING VERSION) /長渕剛第2位:AL-MAUJ (アルマージ) /中森明菜第3位:想いで迷子/チョー・ヨンピル第4位:駅/竹内まりや第5位:ガラスの十代/光GENJI第6位:憂き世川/瀬川瑛子第7位:みだれ髪/美空ひばり第8位:別れの予感/テレサ・テン第9位:北空港/浜圭介・桂銀淑第10位:人生いろいろ/島倉千代子【ラジオ総合ベストテン】第1位:AL-MAUJ (アルマージ) /中森明菜第2位:乾杯 (NEW RECORDING VERSION) /長渕剛第3位:You’re My Only Shinin’ Star/中山美穂第4位:吐息でネット/南野陽子第5位:Believe Again/浅香唯第6位:風のエオリア/徳永英明第7位:ガラスの十代/光GENJI第8位:風のLonely Way/杉山清貴第9位:ストレンジャーtonight/荻野目洋子第10位:プリティ・デイト/吉川晃司【はがきによるベストテン】第1位:ガラスの十代/光GENJI第2位:吐息でネット/南野陽子第3位:AL-MAUJ (アルマージ) /中森明菜第4位:乾杯 (NEW RECORDING VERSION) /長渕剛第5位:You’re My Only Shinin’ Star/中山美穂第6位:PSST PSST/シブがき隊第7位:プリティ・デイト/吉川晃司第8位:風のエオリア/徳永英明第9位:両手いっぱいのメモリー/渡辺美奈代第10位:Believe Again/浅香唯
という結果になっています。このデータをコンピュータにインプットして、割り出されたのが今週の総合ベストテンということになります。
今回の放送の冒頭で、五木ひろしと俳優の和由布子氏との婚約記者会見の模様を流していました。そういえば、五木ひろしの奥様は和由布子氏でしたね。和由布子氏は結婚を機に、芸能界を引退しましたが、私的には 「彗星の如く現れて、風の如く去っていった」 という印象が強かったです。
そして、この年 (1988年) から発売が開始されたCDシングル (8cmCD) を片手に、1988年当時のレコード店における勢力分布図を話題にしていました。ある大手のレコード店に取材に行ったところ、既に12cm、8cm問わず、売れ行きは勿論のこと、売り場面積でもCDの方がアナログレコードを上回る状況にあり、もはや時代はCDであることを印象づけていました。私もこの年、 「進学祝い」 かどうかは定かではないのですが (自腹切って買ったから) 、CD付きのミニコンポを買いました。今でも8cmCDは持っていますけど、ネット配信全盛の昨今にあって、逆にCDでなければ聴けない楽曲も数多ありますので、CDは捨てられないですね。
では、今週の総合ベストテンを発表しましょう。
第1位:乾杯 (NEW RECORDING VERSION) /長渕剛 9433 ②(コンサートのリハーサルのため)第2位:吐息でネット/南野陽子 88231 (TBS緑山スタジオから)
第3位:You’re My Only Shinin’ Star/中山美穂 74951
第4位:風のエオリア/徳永英明 71582
第5位:AL-MAUJ (アルマージ) /中森明菜 70321
第6位:抱いてくれたらいいのに/工藤静香 6665 初 (埼玉・戸田市文化会館から)第7位:炎のエスカルゴ/とんねるず 6427 初 (TBS緑山スタジオから)第8位:愛は心の仕事です/ラ・ムー 61611
第9位:You Were Mine/久保田利伸 6130 初 (コンサート中のため)第10位:両手いっぱいのメモリー/渡辺美奈代 5630第11位:ガラスの十代/光GENJI 5600第12位:ほらね、春が来た/うしろ髪ひかれ隊 5527第13位:BEYOND THE WIND/TM NETWORK 5333第14位:サイレントダンサー/少年隊 5332第15位:Believe Again/浅香唯 5228第16位:GUANBARE/酒井法子 4693第17位:想いで迷子/チョー・ヨンピル 4475第18位:風のLonely Way/杉山清貴 4032第19位:永遠のうたたね/小川範子 4000第20位:PSST PSST/シブがき隊 3629
「乾杯」 が貫禄の2週連続1位を獲得。南野陽子と中山美穂もそれに追随する形になっています。
1週限りでベストテン圏内から墜ちたうしろ髪ひかれ隊ですが、やはり転んでもただでは起きないのが当時の勢いで、 「うしろ髪・・」 のメンバーである工藤静香の新曲がランクインします。
とんねるずと南野陽子は、ドラマの収録で緑山スタジオからの中継でした。
渡辺美奈代は、絵が得意なようでして、彼方此方で時間を見つけてはスケッチをしているということなんですが、それがグッズになったことをアピールしていました。
久保田利伸が満を持して、 「ザ・ベストテン」 に初登場です。
1982年にアマチュアバンドを結成して、楽器メーカー主催のコンテストにエントリーしてバンドとしては各賞の受賞はなりませんでしたが、久保田利伸個人で 「ベストボーカリスト賞」 を受賞し、これが音楽業界に身を投じる直接のきっかけになったと思われます。
1985年に大学に進学しますが、すぐさまプロデューサーとしてレコード製作会社と契約します。最初は田原俊彦や中山美穂、荻野目洋子、鈴木雅之など、蒼々たるメンバーに楽曲を提供していました。自身でも1986年にレコードデビューを果たしますが、やはり久保田利伸といえば、ドラマの主題歌にもなった 「LA・LA・LA LOVE SONG」 でしょうね。当時のカリスマ的存在だったスーパーモデル、ナオミ・キャンベルとのコラボレーションも話題になりましたが、このタイトルは歌詞が思いつかず、 「ラララ・・」 を用いたことからタイトルにも採用した説と、久保田利伸の出身地である静岡県の方言 「○○ら」 から採った説があります。