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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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事業者名:高知県交通(高知)

仕様・用途:一般路線仕様

登録番号:高22 か ・988

配置:一宮高知営業所

初年度登録:1987年式

シャシーメーカー:日産ディーゼル工業

搭載エンジン:日産ディーゼルFE6型

ボディ架装:富士重工伊勢崎

ボディ形式:富士重16型E

車両型式:P-RM81G

撮影日:2009年3月3日(火曜日)

撮影場所:高知駅



「とさでん交通」 を知らなくしてこの世を去った高知県交通のRM。1987年式という老トルながら、四半世紀以上も生きた矍鑠バスでした。
方向幕にある 「よさこいぐるりんバス」 ですが、文献が何処にもなくて、もしかしたらこの 「よさこいぐるりんバス」 が発展して今の 「MY遊バス」 になっているのかもしれませんね。この辺りは是非とも、ご教示願いたいです。ただ、今の 「MY遊バス」 がどんな車を使っているのか判りかねますが、バスヲタでない限り、定期観光バスでこんなオンボロ (2009年現在) バスは乗りたくないのが心情といったところでしょうか。実際、このRMの晩年は 「MY遊バス」 に充当されていたというから、辛辣ながら、その時から適当だったんでしょうね。

日産ディーゼルの中型バスは、1975年にリリースされたRM90系にその源流を見ることが出来ると考えて差し支えないかと思います。このRMは同時期に登場した中型トラック 「コンドル」 のシャシーを流用したフレームレス中型バスで、国内でも需要の兆しがあった中小口輸送を見込んでの生産となりました。この時期、日野のRL、三菱ふそうのB6系、いすゞのBKと、中小型バスが相次いで市場に送り込んでいたこともあって、日産ディーゼルは些か後発の感があったのですが、中小口貸切輸送の他に、過疎地における路線バスへの充当も見逃せないマーケットにありました。
その後もRM系は進化を遂げ、1980年にはクラス初のターボエンジンを搭載し、1981年にはトルコンATを装備したりと、観光や路線だけでなく自家用市場にも目を向けて一定の数字を上げることになります。

1984年11月に昭和58年排ガス規制に適合した新シャシー、RM81系に移行します。観光仕様はエアサスやハイデッカー化などのハイグレード仕様を送り込んで、需要に応える仕様を送り込んでいます。
路線仕様は、過疎地だけでなく、都市部でもある程度の需要を見込むことに成功します。それが住宅が密集した狭隘路線への投入で、大型車では到底入り込めない手狭なエリアに導入されていくことになります。
この日産ディーゼルの中型バスは後に、 「スペースランナー」 という名称を得ることになりますが、早くからそういう需要を見込んでいたんですね。


【参考文献・引用】
BUSRAMA SPECIAL No.11 「UDマークのバス達」 (ぽると出版社 刊)
バスマガジン別冊 「ユーザー系バスボディ完全ガイド」 (講談社ビーシー社 刊)

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