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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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事業者名:弘南バス(青森)

仕様・用途:都市間夜行高速路線仕様(高速「津輕号」に充当)

登録番号:青森200 か ・701

社番:32302-6号車

配属:青森営業所

初年度登録:2011年式

シャシーメーカー:三菱ふそうトラック・バス

エンジン型式:三菱6R10(T4)型

ボディ架装:三菱ふそうバス製造

車両型式:LKG-MS96VP

車名:三菱ふそうエアロクィーン・ハイウェイライナー

撮影日:2015年5月19日(火曜日)

撮影場所:東京駅JRバスターミナル

個人的に、 「ノクターン」 のスーパーシート車が無くなった今、弘南バスの最上級車になるのではないかと思われる 「津輕号」 の専用車です。こんな良いバスを導入出来るんだから、弘南バスはもっと他の高速車や路線車にお金をかけた方が良いんじゃないですか?

「津輕号」 は結構、 “複雑な家庭環境” のもとで登場した夜行高速路線バスだったりします。
歴史的には、1989年に運行を開始した 「ラ・フォーレ」 号まで遡ります。私も覚えていますが、運行開始時は京浜急行電鉄、弘南バス、JRバス関東、JRバス東北の4社共同運行だったんです。しかし、京急と弘南は独自の塗色を持つ専用車を投入せずに、 「ノクターン」 の間合い利用だったんですね。
京急のエアロクィーン・M高速車の第一陣はこの 「ラ・フォーレ」 だったりしますが、何と 「ノクターン」 カラーだったんですね。
この当時の 「ノクターン」 はスーパーエアロが主力で (弘南には日野グランデッカやいすゞスーパークルーザーが採用されていた) 、本家 「ノクターン」 にエアロクィーン・Mが投入されたという記録も記憶も無く、 「ノクターン」 カラーではあるけど、最初から 「ラ・フォーレ」 の専用車だと認識しています。その証しに、羽田にあった京浜急行の観光バスセンター (現、羽田京急バス東京営業所) にエアロクィーン・Mはいた試しがありませんでした ( 「ノクターン」 にエアロクィーン・Mが投入されるのは1990年代に入ってから) 。私の記憶が確かならば、 「ラ・フォーレ」 号に充当されていた 「ノクターン」 カラーのエアロクィーン・Mは大森営業所の所属だったんじゃないかと。それかもしくは、最初から京急に 「ノクターン」 カラーのエアロクィーン・Mは存在せず、弘南のみの導入ではなかったかと。いずれにしても真相は、知っている人は知っているんですよね。

4社共同運行だった 「ラ・フォーレ」 は、2004年に2往復体制となるのですが、京急側が京急観光バス→羽田京急バスへと目まぐるしく運行事業者が変わり、仕舞いには運行そのものから撤退してしまいます。JRも2009年に関東が撤退し、JRバス東北と弘南バスという東北側の事業者が残るという事態になりました。
弘南が受け持っていた 「ラ・フォーレ」 の1、4号を愛称変更して誕生したのが 「津輕号」 です。2010年のことでした。
その翌年には、専用車両が投入され、 「あずまシート」 と呼ばれる特別座席を設置しました。 「あずまシート」 とは、通常の座席よりもシートピッチを拡げており、サイドテーブル、コンセント、洋服がけ、ブランケットなどを装備しています。
「あずまシート」 の “あずま” とは、 “吾妻” のことではなく、津軽弁の 「あずましい」 が語源です。 「心地良い」 「気持ち良い」 「ゆったりした」 などの意味合いがあります。

いわゆる 「臨海町の秘密基地 (後の第一サティアン) 」 でこの車を見たのですが、まず、外板塗色が印象深かったですね。何でも、弘前大学の女子学生がデザインしたということなんですが、ものすごく秀逸なデザインだと思います。そういえば、 「はかた」 号に投入されたエアロキングのデザインも女性がデザインしたということで、やっぱり女性の感性には脱帽してしまいます。

2011年当時は整備機能が何も無い、ただの駐車場にこの車は “仮寝の宿” として使っていたのですが、いつしかいなくなっています。JRバス関東の東京支店か、京浜急行の大森営業所もしくは京浜島営業所に回送されていると信じています。


【参考文献・引用】
弘南バス公式ホームページ
ウィキペディア (弘南バス、ラ・フォーレ号、京浜急行バス)

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