第301回放送 (1983年11月17日)
第1位:禁区/中森明菜 ⑦1
第2位:瞳はダイアモンド/松田聖子 初第3位:挑発∞ (MUGENDAI) /シブがき隊1
第4位:GOOD-BYE青春/長渕剛1
第5位:CAT’S EYE/杏里4
第6位:ロイヤル・ストレート・フラッシュ/近藤真彦 初第7位:細雪/五木ひろし第8位:そんなヒロシに騙されて/高田みづえ3
第9位:SWEET MEMORIES/松田聖子 初第10位:艶姿ナミダ娘/小泉今日子 初スポットライト:欧陽菲菲 「ラヴ・イズ・オーヴァー」
中森明菜が1位を奪回、杏里は1週天下で終わってしまいました。その一方で、松田聖子の新曲が2位で初登場し、明菜を追随します。松田聖子はさらにもう1曲、 「SWEET MEMORIES」 が9位に登場しますが、同一歌手による二曲同時ランクインというのは過去に数例ありますが、二曲同時初登場というのは史上初だったりします。まずは 「瞳はダイアモンド」 からなんですが、どちらかというと、発売当初はB面扱いだった 「蒼いフォトグラフ」 がドラマの主題歌になったことから、後に両A面扱いとなりました。作曲を担当したのは呉田軽穂という方で、コアなファンなら、この人が松任谷由実であることは説明するまでもありませんね。そして 「SWEET MEMORIES」 ですが、こちらは 「ガラスの林檎」 のB面で、当時の松田聖子にしては、珍しいバラードナンバー。この曲はビールのCM曲に採用されて、B面ながら大ヒットとなります。クラブ歌手の歌に感涙するペンギンのCMを覚えている方も多いかと思いますが、これが影響して、こちらも後に両A面となります。このCMは大反響を呼び、映画化されてしまうほどの人気ぶりでした。
さらに初登場は続きます。
マッチは新曲 「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」 で2ヶ月ぶりにランクインされます。最初、 「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」 って何の意味だか解らなかったのですが、後にポーカーの最上位の役であることが分かりました。私はポーカーはやったことがないのですが (ルールすら知らない) 、歌の世界でもポーカーが登場する機会は多いです。その中でも私は 「
ワンペア ツーペア スリーカード・・・」 の歌い出しで始まる「ハートで勝負」が大のお気に入り。 「ザ・ベストテン」 でもランクインはしていますが、残念なながら、 「ハートで勝負」 の歌詞に出てくる最上位の役は 「フラッシュ」 で、マッチの新曲は 「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」 ですから、この段階で勝負ありっ! になりますか。さらに 「ハートで勝負」 は「ポーカーで負けたら、私をナニしてもいいのよ」 という意味ありげな放送コードギリギリの内容がどうにも堪らなかったですね。 「いくら歌手といえど、女の子にそんな歌、歌わせんじゃねーよっ!」 ってね。

マッチの話なのに、いつの間にか真子さんの話になっちゃった・・・。
キョンキョンの新曲 「艶姿ナミダ娘」 も初登場です。この歌は覚えていますよ。
えっ!? それだけ?
「スポットライト」 は欧陽菲菲。懐かしいですねぇ~。
いきなり出てきた歌手かと思っていたのですが、デビューは1971年。デビュー曲の 「雨の御堂筋」 がいきなり大ヒットし、日本レコード大賞の新人賞を受賞し、さらに外人歌手としては初めて 「紅白歌合戦」 にも出場しました。今も 「雨の御堂筋」 は代表的な大阪ご当地ソングとなっていますが、 「雨の御堂筋」 以降、パッとしませんでした。それから10年後の1981年に 「ラヴ・イズ・オーヴァー」 を発表します。実は 「ラヴ・イズ・オーヴァー」 は、1979年にリリースされた 「うわさのディスコ・クィーン」 という歌のB面として収録されたのが最初で、A面がパッとしなかったため、 「ラヴ・イズ・オーヴァー」 もそのまま埋もれる運命にありましたが、欧陽菲菲は歌い続けました。その結果、口コミでその歌の良さが広まり、1980年にA面に昇格して再リリース。1982年9月には別アレンジで再々リリースされ、さらに1983年5月にジャケットを変えたバージョンがリリースされました。これが当たったのではと思います。
でも、やっぱり欧陽菲菲といえば、台湾人独特のマシンガントーク。片言の日本語がとにかく滑稽に聞こえて、それをネタにして各種バラエティ番組にも出演していました。今だったら絶対に人種差別だという批判が出そうなんですが、微かな記憶として 「欧陽菲菲 VS 津軽弁」 という内容の番組がありました。確かに、双方とも何を喋ってるんだか、解読不能ではありましたが、欧陽菲菲自身は何処まで番組の内容を理解して出演していたのでしょうか・・・?