先月でしたか、真子さんのCD (企画物ですが) にSHM-CD盤が登場したことをお伝えしました。その高音質CDは、姫路のインストアライブでも発売されたそうですが、3,800円という高値にも関わらず完売御礼だったとか。完全限定発売というシロモノなので、飛びついたという説もあるようですが、同時に 「今の夢は真子さんの楽曲をハイレゾで聴くこと」ともお伝えしました。
お復習いのためにもう一度説明しますと、ハイレゾとは 「ハイレゾリューション・オーディオ (High-Resolition Audio) 」 の略で、サンプリング周波数か量子化ビット数のどちらかか音楽用CDに用いられるCD-DA (Compact Disc Digital Audio) の規格よりも高ければハイレゾとして見なされています。因みに、CD-DAの場合、サンプリング周波数が44.1kHz、量子化ビット数が16bitとなりますので、この数字を超えていれば、 「それはハイレゾだ」 ということになります。CDでは再現出来なかった細かな音まで聞こえるというのがハイレゾの大きなと特徴なんですが、果たして一般の人間の耳でCDを超えているか否かというのを聞き分けるのは難しいかと思います。
このハイレゾ、日本ではソニーが独占的に音楽ソフトを配信しておりますが、店頭で購入することは出来ず、 「mora」 というソニーの音楽ソフト配信アプリからダウンロードする必要があります。昨今では松田聖子のほぼ全アルバムがハイレゾ音源として配信され、洋邦、ジャンル問わず、随分とハイレゾ音源が拡大されていますが、ついに真子さんの楽曲がハイレゾ配信されることになりましたっ!
【画像は店頭で発売された一般的なCDです】
対象となったのは、2007年にリリースされた 「ゴールデン☆ベスト」 という企画物のアルバム。
シングルA面をセールス順に並べているという風変わりなアルバムで、逆に言えば、この順番が真子さんのヒット曲のセールス的順位ということになります。
私も早速ダウンロードしましたが (これに手こずって、結果的にタブレットを買わされる羽目になった) 、良い音であることは確かです。しかし、これを 「本当に良い音」 で聴くには、それなりの環境が必要でありまして、まず、ハイレゾ対応のウォークマン、スマートフォン、オーディオ機器を購入しなければならず、さらにはヘッドホン (イヤホン) もそれ対応にしないと、通常の機器類やヘッドホンでは “普通の音” になってしまいます。
ウォークマンは比較的安価に購入することが出来ますが、イヤホンが2万とか3万とかするので、 “良い音” を体感するには、それなりの出費になるということです。
それともう一つ。
デジタルリマスターしたとはいえ、マスターテープそのものがかなり旧い音源となることから、アイドル時代の歌を “良い音” で聴くには、これが限界かなと思います。先日リリースされた 「SHM-CD」 も同様です。むしろ、音質的にハイレゾの恩恵にあずかれるのは、 「Life is beautiful」 や 「しあわせのレシピ」 といった、最近リリースされたアルバムの方なのかなと思いますので、そちらのハイレゾ化を期待したいと思います。