第240回放送 (1982年9月16日)
第1位:NINJIN娘/田原俊彦 ③第2位:待つわ/あみん2
第3位:小麦色のマーメイド/松田聖子1
第4位:ハイティーン・ブギ/近藤真彦1
第5位:哀愁のカサブランカ/郷ひろみ1
第6位:100%・・・SOかもね!/シブがき隊1
第7位:暗闇をぶっとばせ/嶋大輔2
第8位:ダンスはうまく踊れない/高樹澪 初第9位:少女A/中森明菜 初第10位:ラ・セゾン/アン・ルイス
田原俊彦の強さは変わりませんが、あみんが躍進してきました。メンバーの岡村孝子は後にソロとなってシンガーソングライターとして大成しますが、あみんとしては、やや “一発屋” 的な見方が強かったのも否めません。
ドラマ 「スチュワーデス物語」 の優等生訓練生役というイメージが強い (強すぎる) 女優の高樹澪が初登場します。この 「ダンスはうまく踊れない」 は、井上陽水が作詞・作曲を手がけていますが、これはカヴァー。オリジナルは井上陽水夫人の石川セリが1977年に発表した楽曲で、発表当時はまだ二人は結婚しておらず、付き合っている頃に即興で作った歌なのだそうです。
そして、何と言っても今回の目玉は 「花の82年組」 の大物、中森明菜の初登場でしょう。
「82年組」 としては、石川秀美、堀ちえみ、小泉今日子、三田寛子が 「スポットライト」 のコーナーに出演はしているものの、実際にベストテン圏内には食い込めず、唯一、松本伊代とシブがき隊だけが頑張っている感じでした (松本伊代は1981年のデビューだが、下半期デビューのため、82年デビューと同じ扱いとなる) 。中森明菜が二例目となりますが、この 「少女A」 がデビュー曲ではないことは皆さんもよくご存じかと思います (デビュー曲は来生姉弟が手がけた 「スローモーション」 ) 。
中森明菜の登場 (ブレイク) によって、松田聖子との “アイドル女王 (・・・という言葉があったかどうかというのは定かではありませんが) ” の覇権をかけた熾烈な争いは他の女性アイドルを置き去りにしてしまうほど、極めていました。それほど、この時期のアイドルは人材的に潤っていたのです。