所有事業者:ジェイアールバス関東
仕様・用途:都市間高速路線仕様 (東名ハイウェイバスに充当)
登録番号:足立22 か 3379
社番:644-7906号車
配置:東京営業所
初年度登録:1987年
シャシーメーカー:三菱自動車工業
搭載エンジン:三菱8DC9(T5)型~※
車体架装:三菱自工名古屋
車両形式:P-MS725SA改
車名:三菱ふそうエアロバス
撮影日:1989年3月21日 (火曜日)
撮影場所:ジェイアールバス関東東京営業所
※・・たぶん今から30年前に撮った、JRバス関東のエアロバスです。
非公式側からの撮影ですが、当時の私の (撮影の) 腕からしたら、会心の出来でした。
「今日の1枚」 では、No.164でJRバス関東のエアロバスを取り上げましたが、その時は既に “落ち武者” になっていた頃の姿。今回は檜舞台である東名ハイウェイバス専用車として導入されていた時代のものです。
非公式側からの撮影ですが、当時の私の (撮影の) 腕からしたら、会心の出来でした。
「今日の1枚」 では、No.164でJRバス関東のエアロバスを取り上げましたが、その時は既に “落ち武者” になっていた頃の姿。今回は檜舞台である東名ハイウェイバス専用車として導入されていた時代のものです。
JRバス関東のエアロバスは、知る人ぞ知る “バケモノエアロ”。一見、何の変哲もないMS7エアロバスのように見えますが、 “バケモノ” たる所以は、その中身。通常の8DC9型エンジンにターボを搭載した特注車だったからです。
弊愚ブログでは、いわゆる 「国鉄専用型式」と呼ばれる、独自のワンオフモデルをメーカーに発注していたというのは常々お伝えしていますが、国鉄財政の悪化と一部メーカーのけつまくりの影響で市販車を導入せざるを得ない状況になっていました。1986年に夜行便 「ドリーム号」 用にエアロクィーン・W (P-MU525TA~当時は 「エアロクィーン」 ) を導入したのを皮切りに、昼行便向けにも標準ボディ (三菱自工大江工場製) 架装のエアロバスを導入することになりましたが、転んでもただでは起きないのがJRバス。ここに1984年から1986年にかけて導入されていたMS735の事実上の専用エンジンであるターボ付きエンジンを搭載したのです。ターボ付きの8DC9といえば、前述のエアロクィーン・Wや二階建てのエアロキングで搭載されたエンジン (8DC9 (T6) 型) がまず思い浮かびますが、ハイデッカーのエアロバスにはMS735で実績のあるT5が選ばれました。まぁ、極論ですけど、MS735のシャシーに大江工場製ボディを纏ったような格好になるわけですが、型番はMS735にはなりませんでした。
この後、JRバス関東は大量に増備していきます。ただ、前面窓が二枚窓や開閉する側面窓が若干、ショボく感じられますが、 「国鉄専用型式」 のDNAが息づいていた時代の産物といえるかもしれませんね。
弊愚ブログでは、いわゆる 「国鉄専用型式」と呼ばれる、独自のワンオフモデルをメーカーに発注していたというのは常々お伝えしていますが、国鉄財政の悪化と一部メーカーのけつまくりの影響で市販車を導入せざるを得ない状況になっていました。1986年に夜行便 「ドリーム号」 用にエアロクィーン・W (P-MU525TA~当時は 「エアロクィーン」 ) を導入したのを皮切りに、昼行便向けにも標準ボディ (三菱自工大江工場製) 架装のエアロバスを導入することになりましたが、転んでもただでは起きないのがJRバス。ここに1984年から1986年にかけて導入されていたMS735の事実上の専用エンジンであるターボ付きエンジンを搭載したのです。ターボ付きの8DC9といえば、前述のエアロクィーン・Wや二階建てのエアロキングで搭載されたエンジン (8DC9 (T6) 型) がまず思い浮かびますが、ハイデッカーのエアロバスにはMS735で実績のあるT5が選ばれました。まぁ、極論ですけど、MS735のシャシーに大江工場製ボディを纏ったような格好になるわけですが、型番はMS735にはなりませんでした。
この後、JRバス関東は大量に増備していきます。ただ、前面窓が二枚窓や開閉する側面窓が若干、ショボく感じられますが、 「国鉄専用型式」 のDNAが息づいていた時代の産物といえるかもしれませんね。
JRバス関東に遅れること2年後の1989年 (1988年説もあり) 、JR東海バスが旧型車の置き換えにエアロバスを新車で導入しましたが、こちらはエアロクィーン・Mのシャシーに三菱自工大江工場製のボディを架装したものとなり、エンジンもエアロクィーン・Mと同じ8DC11型を搭載しています。そのため型番はMS729となりましたが、これもまた “バケモノエアロ” に属します。ただ、ターボ付きエアロバスとは違って、ハイデッカーボディのMS729は他の事業者でも導入例が散見されますので、ワンオフモデルではありません。
JRバス関東のエアロバスは過給器付きで355PS、JR東海バスのエアロバスは無過給で355PSと、パワー面ではさほどの差異はありませんが、当時のバスのエンジンは無過給が標準だったので、ターボ付きは些か新鮮に見えます。ただ、当時のバス用ターボは信頼性に難があったと言われており (現場のメカニックも似たようなことを言及していたのを記憶しています) 、もう少しMS729が早く世に出ていれば、JRバス関東もターボで武装する手法ではなくて、MS729シャシーを採用していたかもしれませんね。
画像はまだ両国に東京営業所があった時代のもの。今でこそ 「支店」 になっていますが、この頃はまだ営業所だったはず。この後、現在の新砂に移転して、跡地には江戸東京博物館が建っています。
【参考文献・引用】
BUSRAMA EXPRESS No.11 「The King -エアロキングの四半世紀-」 (ぽると出版社 刊)
BUSRAMA EXPRESS No.11 「The King -エアロキングの四半世紀-」 (ぽると出版社 刊)