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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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第513回

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第513回放送 (1988年1月7日)

今回から 「ザ・ベストテン」 は1988年 (昭和63年) に入ります。翌年の昭和64年は7日間しか無かったことから、事実上、昭和最後の年になるわけですが、ソウルオリンピックで盛り上がる一方で、昭和天皇の深刻な病状も心配された悲喜交々の1年だったような気がします。バブル経済による潤沢な “カネ” によって、日本は1960年代の高度経済成長期でも経験し得なかった未曾有の好景気に沸くことになります。
ではまず、1988年はこんな年だったというのを振り返ります。

【当時の内閣総理大臣】

竹下登 (DAIGOのじいちゃん)

【主な出来事】
(1月)
 1日:それまで開催地が固定されず、12月に行われていた全国実業団対抗駅伝競走大会
     がこの年から1月1日開催になり、開催地も群馬県に一本化され、さらに大会名 (愛称)
     が 「ニューイヤー駅伝」 が与えられるようになる。
     同日、ソ連が書記長・ゴルバチョフ主導で政治改革 「ペレストロイカ」 を開始。
 7日:六本木のディスコで天井に吊されていた照明装置が落下し、死者3名を出す大惨事に。
18日:日産自動車が 「シーマ」 を発売。 「シーマ現象」 と呼ばれるほどの大ヒットモデルに。

(2月)
 4日:もはね自動車教習所へ。実際に免許を取得するまで半年かかった。
10日:ファミコンソフト 「ドラゴンクエストⅢ」 が発売される。販売店には長蛇の列が出来、
    「ドラクエ現象」 という社会現象に。また、せっかく買ったのに盗まれたり、カツアゲに
    遭ったりと被害も多く出た。
13日:カルガリー冬季オリンピックが開幕。

(3月)
 3日:もはね高校卒業。
12日:青函連絡船が運航終了。
13日:青函トンネルを含む津軽海峡線が開通。また、JR西日本では関西圏を中心に路線名に
     愛称を制定 (JR神戸線、京都線、大和路線、宝塚線など) 。
18日:近鉄21000系電車 「アーバンライナー」 が運行開始。
     東京ドームが開場。
24日:上海で列車同士の正面衝突事故が発生。修学旅行に行っていた日本人高校生を含む
     多数の死傷者を出す大惨事に。
28日:千葉都市モノレール開業。

(4月) 
 1日:東京情報大学、大阪国際大学、八千代国際大学 (後の秀明大学) がそれぞれ開学。
    日本光学工業が 「ニコン」 に社名変更。
    少額非課税制度 「マル優」 が廃止。
 2日:北神急行が開通。
 9日:宇高連絡線が運航終了。
    もはね大学入学。
10日:瀬戸大橋が開通。東京-宇野間の寝台特急 「瀬戸」 が高松まで延長。
11日:美空ひばりが東京ドームコンサート。
14日:ソ連がアフガニスタンから撤退する合意協定に応じる (撤退は5月から) 。
16日: 「となりのトトロ」 「火垂るの墓」 が同時公開。
23日:アメリカのレーガン大統領がソ連を訪問し、米ソ首脳会談が実現。

(5月)
17日:朝日新聞が週刊誌 「AERA」 を創刊。
20日:昭和天皇、最後の園遊会へ。
29日:サンケイ新聞が 「産經新聞」 に改題。
    この日、もはねは初めてバスの撮影に出かける。

(6月)
17日:リクルート事件が発覚。
30日:サッポロビール恵比寿工場が閉鎖。跡地には 「恵比寿ガーデンプレイス」 に。

(7月)
 1日:国鉄丸森線を受け継いだ阿武隈急行が開通。
23日:海上自衛隊の潜水艦が遊漁線と衝突。死者30名を出す大惨事に。
30日:北陸自動車道が全線開通。

(8月)
15日:昭和天皇、全国戦没者追悼式典に参列。これが昭和天皇にとっての最後の国務行事の
    出席となる。
20日:イラン・イラク戦争停戦。
22日:東京と埼玉で女児が連続して誘拐され殺される事件 (宮崎勤事件) の1件目が発生。

(9月)
 1日:日産自動車が 「セフィーロ」 を発売。キャッチコピーと合わせて大ヒットとなる。
13日:日本初のコンピュータウィルスが見つかる。
14日:大手スーパーのダイエーがプロ野球・南海ホークスの買収を発表、  「ダイエーホー
     クス」 となる。
17日:ソウルオリンピック開幕。
19日:昭和天皇、吐血重篤。
21日:B’zがデビュー。
22日:オウム真理教による在家信者死亡事件が発生。

(10月)
 1日:津村順天堂が 「ツムラ」 に社名変更。
 3日: 「それいけ!アンパンマン」 放映開始。
19日:プロ野球パリーグのロッテ対近鉄のダブルヘッダーが行われ、近鉄が勝てば優勝への
     望みが持たれたが、第2試合で引き分けたため、西武のリーグ優勝が決定。
     同日、リース会社のオリエントリース (後のオリックス) がプロ野球・阪急ブレーブスの
     買収を発表、 「オリックスブレーブス」 となる。
     さらにパリから出発したオリエント急行がこの日、日本に上陸し、1カ月間日本の線路を
     走ることになる。
27日:週刊誌 「平凡パンチ」 が休刊。
31日:エフエム埼玉 (現在のNACK5) が開局。

(11月)
 1日:もはね誕生日 (18歳!)
 8日:アメリカ大統領選挙でJ.ブッシュが勝利。

(12月)
 1日:JR京葉線新木場-南船橋間、市川塩浜-西船橋間が開通。
 2日:札幌市営地下鉄東豊線が開通。
 3日:JR中央線東中野駅で駅に停車中の列車に後続の列車が追突するという事故が
     発生。
 9日:リクルート事件で大蔵大臣だった宮沢喜一 (宮澤エマのじいちゃん) が辞任。
10日:三億円事件 (1968年発生、1975年刑事訴訟法による時効成立) の民事時効が成立。
22日:もはね、初めてアルフィーのコンサートに行く。

(日付不詳)
アルカイダが組織される。

【プロ野球】
セ・リーグ優勝:中日ドラゴンズ
パ・リーグ優勝:西武ライオンズ
日本シリーズ優勝:西武ライオンズ

【高校野球】
春の選抜大会優勝:宇和島東高校
夏の全国大会優勝:広島商業高校

【全国高校ラグビー優勝】
秋田工業高校

【箱根駅伝】
総合優勝:順天堂大学 (往路も復路も順天堂が優勝)

【ゴルフ賞金王】
男子:尾崎将司
女子:吉川なよ子

【大相撲】
   初場所優勝:旭富士
   春場所優勝:大乃国
   夏場所優勝:千代の富士
名古屋場所優勝:千代の富士
   秋場所優勝:千代の富士
  九州場所優勝:千代の富士

【F1】
ドライバーズチャンピオン:アイルトン・セナ (マクラーレン・ホンダ)
コンスラクターズチャンピオン:マクラーレン・ホンダ

【誕生】
東出昌大 (俳優~2月1日)
もえのあずき (タレント~2月1日)
加護亜依 (タレント~2月5日)
佐々木希 (モデル・タレント~2月8日)
岡田貴弘 (T-岡田) (プロ野球選手~2月9日)
榮倉奈々 (俳優~2月12日)
チャンミン (韓国の歌手~2月18日)
銀次 (プロ野球選手~2月24日)
服部真夕 (プロゴルファー~3月3日)
内田篤人 (サッカー選手~3月27日)
沢村拓一 (プロ野球選手~4月3日)
前田健太 (プロ野球選手~4月11日)
徳永えり (俳優~5月9日)
黒木メイサ (俳優・モデル~5月28日)
乾貴士 (サッカー選手~6月2日)
斎藤佑樹 (プロ野球選手~6月6日)
新垣結衣 (俳優~6月11日)
大嶺祐太 (プロ野球選手~6月16日)
May.J (歌手~6月20日)
加藤ミリヤ (歌手~6月22日)
福島千里 (陸上競技選手~6月27日)
濱田岳 (俳優~6月28日)
中尾明慶 (俳優~6月30日)
鈴木奈々 (モデル・タレント~7月9日)
浅田舞 (フィギュアスケート選手~7月17日)
吉高由里子 (俳優~7月22日)
ハン・スンヨン (韓国の歌手~7月24日)
秋元才加 (タレント~7月26日)
近江友里恵 (アナウンサー~7月27日)
戸田恵梨香 (俳優~8月17日)
吉田麻也 (サッカー選手~8月24日)
重盛さと美 (タレント~9月4日)
福田彩乃 (タレント~9月18日)
堂上直倫 (プロ野球選手~9月23日)
久保裕一 (サッカー選手~9月26日)
ホラン千秋 (タレント~9月28日)
堀北真希 (元俳優~10月6日)
大島優子 (タレント~10月17日)
松坂桃李 (俳優~10月17日)
福原愛 (卓球選手~11月1日)
田中将大 (プロ野球選手~11月1日)
宮澤エマ (タレントで宮澤喜一元首相の孫~11月23日)
和久田麻由子 (アナウンサー~11月25日)
川谷絵音 (ミュージシャン~12月3日)
坂本勇人 (プロ野球選手~12月14日)

【物故】
 1月 9日 宇野重吉 (俳優~1914年生まれ)
 2月 1日 エディ・タウンゼント (ボクシングトレーナー~1914年生まれ)
 3月 1日 加藤嘉 (俳優~1913年生まれ)
 3月30日 田谷力三 (歌手~1899年生まれ)
 4月23日 小沢栄太郎 (俳優~1909年生まれ)
 5月20日 マイク・ラインバック (プロ野球選手~1949年生まれ)
 7月 2日 荻昌弘 (映画評論家~1925年生まれ)
 7月 6日 東八郎 (コメディアン~1936年生まれ)
 7月17日 ブルーザ・ブロディ (プロレスラー~1946年生まれ)
 7月25日 箱崎晋一郎 (歌手~1945年生まれ)
 8月 4日 土光敏夫 (実業家~1896年生まれ)
 8月14日 エンツォ・フェラーリ (実業家・フェラーリの創始者~1898年生まれ)
 9月13日 堀江しのぶ (タレント~1965年生まれ)
10月23日 初代朝潮太郎 (大相撲横綱~1929年生まれ)
11月14日 三木武夫 (政治家・第66代内閣総理大臣~1907年生まれ)

とまあ、こういう年でした。皆さんは1988年はどのような年でしたか?
私は大学生活が始まり、高校生活とはまた違う充実さを感じることになりますが、1月はまだ高校生でして、 「ザ・ベストテン」 の1988年第1回目が始まった1月7日はバイトでした。

では、お待たせしました。1988年最初のランキングを発表しますけど、その前にいつものように、各部門のランキングから見てみましょう。

【レコード総合売り上げベストテン】
第1位:ガラスの十代/光GENJI
第2位:SHOW ME/森川由加里
第3位:はいからさんが通る/南野陽子
第4位:テンダー・レイン/高井麻巳子
第5位:悲しいね/渡辺美里
第6位:It’s All Right/仲村トオル
第7位:ABC/少年隊
第8位:悲しい気持ち (Just a man in love) /桑田佳祐
第9位:Again/工藤静香
第10位:命くれない/瀬川瑛子

【有線放送ベストテン】
第1位:SHOW ME/森川由加里
第2位:悲しい気持ち (Just a man in love) /桑田佳祐
第3位:別れの予感/テレサ・テン
第4位:難破船/中森明菜
第5位:男と女のはしご酒/武田鉄矢・芦川よしみ
第6位:命くれない/瀬川瑛子
第7位:ガラスの十代/光GENJI
第8位:駅/竹内まりや
第9位:北の旅人/石原裕次郎
第10位:CATCH ME/中山美穂

【ラジオ総合ベストテン】
第1位:ガラスの十代/光GENJI
第2位:ABC/少年隊
第3位:SHOW ME/森川由加里
第4位:はいからさんが通る/南野陽子
第5位:抱きしめたい/C-C-B
第6位:Again/工藤静香
第7位: 「さよなら」 /斉藤由貴
第8位:難破船/中森明菜
第9位:悲しいね/渡辺美里
第10位:Juliet/安全地帯

【はがきによるベストテン】
第1位:ガラスの十代/光GENJI
第2位:ABC/少年隊
第3位:はいからさんが通る/南野陽子
第4位:抱きしめたい/C-C-B
第5位:難破船/中森明菜
第6位:Stay girl Stay pure/1986 OMEGA TRIBE
第7位:Again/工藤静香
第8位:LADY/少年隊
第9位:It’s All Right/仲村トオル
第10位:Juliet/安全地帯

こういう結果になっています。このデータをコンピュータにインプットして割り出されたのが今週の総合ベストテンということになります。
そして、1988年から 「ザ・ベストテン」 は大幅なリニューアルを敢行します。
まず、オープニングテーマが変わりました。ベースは一緒ですが、アレンジが変わりました。そして 「ザ・ベストテン」 のロゴも変わりました。こちらもロゴのベースは一緒なんですけど、立体文字にしました。
オープニングタイトルのバックに使用している映像も変わりました。初代の映像ですけど、あれはピンク・レディーの武道館コンサートでの映像だったそうです。知らなかった。
そして、前年からお伝えしているランキングボードも一新されました。製作は初代と同じ、横浜の京三製作所製だと思われますが、得点表示が今までの4桁から6桁まで掲出出来るようになりました。これで年間ベストテンの6桁表示も可能になったというわけです。但し、通常の得点は今まで通りの4桁です。
出演歌手が寛ぐソファーも一新されて、寺尾聰の連続1位記念ソファーはそのままに、新たに田原俊彦の最多出演記念ソファーがお目見えしました。しかし、その一方で、 「ザ・ベストテン」 名物のミラーゲートは、予算の都合で変更出来なかったようです。
そして、新コーナーが設けられます。
今までは週間のランキングとその年最後に発表される年間ベストテンの2本立てで 「ザ・ベストテン」 は構成されていましたが、1988年から月に一度 「月間ベストテン」 を発表することになったそうです。
では、1988年最初のランキングを発表しましょう。

第1位:ガラスの十代/光GENJI 9730 ③

第2位:SHOW ME/森川由加里 8866 1 (東京・新宿のスタジオから)
第3位:はいからさんが通る/南野陽子 8290 1 (ハワイから)
第4位:ABC/少年隊 8062 
第5位:難破船/中森明菜 6801 
第6位:It’s All Right/仲村トオル 6629 初 (卒業試験のため)
第7位:Again/工藤静香 6624 
第8位:男と女のはしご酒/武田鉄矢・芦川よしみ 6341 初
第9位:悲しい気持ち (Just a man in love) /桑田佳祐 6336 1 (レコーディングで)
第10位:テンダー・レイン/高井麻巳子 6266 初

第11位:悲しいね/渡辺美里 5859
第12位:抱きしめたい/C-C-B 5657
第13位:命くれない/瀬川瑛子 5305
第14位:Juliet/安全地帯 4826
第15位: 「さよなら」 /斉藤由貴 4792
第16位:Stay girl Stay pure/1986 OMEGA TRIBE 4428
第17位:無錫旅情/尾形大作 4306
第18位:LADY/少年隊 4063
第19位:サヨナラを言わせないで/立花理佐 3765
第20位:みだれ髪/美空ひばり 3666
1988年も光GENJIの年になりそうな、そんな予感を持たせる3週連続1位。残念ながら、少年隊との2週連続1-2フィニッシュはなりませんでしたが、やはり光GENJIの強さは変わりません。
例年、1月最初のランキングは落ち着くものですが、もう初っ端から初登場曲が3曲ほどランクインしています。
「SHOW ME」 は1988年になっても強いですねぇ~。年末に一度、少年隊に2位を明け渡しましたが、年が明けて再び2位を奪取。2位と3位を1ヶ月以上にわたって行ったり来たりするのは最近の歌には無い新記録 (珍記録?) と言えましょう。
なお、森川由加里は故郷・柴又を散策するレポートも行っていました。
まずは仲村トオル。今や主演も脇も出来るオールマイティ俳優としてその確固たる地位を得ていますが、この当時は若手も若手、まだまだ 「ツッパリ路線」 から外れられないキャラクターでした。そのイメージが変わっていったのが 「あぶない刑事」 の出演からだったと思います。 「ビー・バップ・ハイスクール」 の出演から、近寄りがたい雰囲気であったのは否めませんが、素顔はかなりシャイなんだとか。当たり前の話ですが、当時の沖田浩之にしても、松村雄基にしても 「ツッパリ役の俳優=本物のツッパリではない」 ことがここでも裏付けられました。
そんな仲村トオルも歌を歌っていたんですね。1987年に俳優の一乗寺美奈と 「新宿純愛物語」 というレコードをリリースしたことがあり、 「ザ・ベストテン」 でも11~20位には入っていたものの、ベストテン圏内には最後までランクインはされませんでした。前年最後の 「スポットライト」 に登場した 「男と女のはしご酒」 が早くもランクイン。その時もお伝えしたかと思いますが、今もなおカラオケの定番で、 「男はあなた○○! 女は君さ△△!」 のフレーズが特に流行しました。カップリングにはブームの火付け役となったといっても過言ではない “元祖” 「男と女のラブゲーム」 が収録されています (その後、A面になったはず) 。 
芦川よしみは正真正銘の初登場ですが、武田鉄矢は 「贈る言葉」 以来、8年ぶりの 「ザ・ベストテン」 出演となります。 「金八先生」 第二シリーズの主題歌 「人として」 はランクインされなかったんだ。
工藤静香はハワイから帰ってきたばかりでの出演でした。
1988年最初の出演となった高井麻巳子は振り袖姿で登場し、全てが一新された記念にと、テープカットをしてスタジオ入りと相成りました。

セットやタイトルバック、ランキングボードなど、あらゆる部分で変化が生じた 「ザ・ベストテン」 ですが、黒柳さんの五月蠅さ、やかましさは変わりません。



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