第512回放送 (1987年12月24日)
1987年最後の 「ザ・ベストテン」 になります。正式には大晦日に 「電リクまつり」 を放送することになっていますが、ランキングを発表する内容ではないので、この回が1987年最後ということになります。
この日は私も終業式で、なかなかどうして、満更じゃない成績でした。帰宅してしばらくすると、中学時代の友人二人が遊びに来ました。二人とも大学に合格し (ついでに私も) 、 「お互いに良かったな」 みたいな話をしたんだと思います。
ではまず、各部門のランキングから見てみましょう。
【レコード総合売り上げベストテン】第1位:ガラスの十代/光GENJI第2位:サヨナラを言わせないで/立花理佐第3位:悲しいね/渡辺美里第4位:はいからさんが通る/南野陽子第5位:It’s All Right/仲村トオル第6位:SHOW ME/森川由加里第7位:Again/工藤静香第8位:ABC/少年隊第9位:抱きしめたい/C-C-B第10位:命くれない/瀬川瑛子【有線放送ベストテン】第1位:悲しい気持ち (Just a man in love) /桑田佳祐第2位:SHOW ME/森川由加里第3位:難破船/中森明菜第4位:別れの予感/テレサ・テン第5位:ガラスの十代/光GENJI第6位:CATCH ME/中山美穂第7位:命くれない/瀬川瑛子第8位:男と女のはしご酒/武田鉄矢・芦川よしみ第9位:北の旅人/石原裕次郎第10位:駅/竹内まりや【ラジオ総合ベストテン】第1位:ABC/少年隊第2位:ガラスの十代/光GENJI第3位:SHOW ME/森川由加里第4位:難破船/中森明菜第5位:はいからさんが通る/南野陽子第6位:Blue Rain/チェッカーズ第7位: 「さよなら」 /斉藤由貴第8位:Pearl-White Eve/松田聖子第9位:悲しい気持ち (Just a man in love) /桑田佳祐第10位:CATCH ME/中山美穂【はがきによるベストテン】第1位:ガラスの十代/光GENJI第2位:ABC/少年隊第3位:天使の反乱/高橋良明第4位:抱きしめたい/C-C-B第5位:Stay girl Stay pure/1986 OMEGA TRIBE第6位: 「さよなら」 /斉藤由貴第7位:難破船/中森明菜第8位:悲しみSWING/本田美奈子第9位:夢冒険/酒井法子第10位:Again/工藤静香
という結果になっています。このデータをコンピュータにインプットして割り出されたのが今週の総合ベストテンということになります。
とにかく今回は、 “豪華版” ということで、3時間の生放送。あれこれと企画の目白押しなので、こっちも時間に追われることでしょうね。
では、1987年最後の総合ベストテンを発表しましょう。
第1位:ガラスの十代/光GENJI 9831 ②第2位:ABC/少年隊 81961
第3位:SHOW ME/森川由加里 79661
第4位:はいからさんが通る/南野陽子 75243
第5位:難破船/中森明菜 68331
第6位:Again/工藤静香 6793第7位:抱きしめたい/C-C-B 65932 (大阪・堂島から)
第8位:悲しい気持ち (Just a man in love) /桑田佳祐 58691 (別の番組に出演)
第9位:サヨナラを言わせないで/立花理佐 5666 初 (東京・東京タワーから)第10位:Stay girl Stay pure/1986 OMEGA TRIBE 56262
第11位:悲しいね/渡辺美里 5533第12位:IT’S ALL RIGHT/仲村トオル 5266第13位:Juliet/安全地帯 5029第14位: 「さよなら」 /斉藤由貴 4992第15位:命くれない/瀬川瑛子 4741第16位:男と女のはしご酒/武田鉄矢・芦川よしみ 3574第17位:エスケイプ!/五十嵐いづみ 3431第18位:悲しみSWING/本田美奈子 3429第19位:夢冒険/酒井法子 3395第20位:無錫旅情/尾形大作 3373
1987年の最後はジャニーズの1-2フィニッシュで幕を閉じました。まぁ、この時代の王道なんでしょうけど、いつの時代も手を変え品を変えつつも、ジャニーズがアイドルの中心にいることは確かです。
少年隊といえば、東山紀之が最近、報道番組の進行役をしていますよね。最初は 「何を血迷ったのか」 って思いましたが、日本に影響力のある芸能人がそういう報道番組に関わるのは満更、悪い事じゃないって思うようになりました。
もっと凄いのは森川由加里。初登場以来、2位と3位を行ったり来たりしていますが、1ヶ月以上もの間、ベスト3から墜ちないのは称賛に値します。その森川由加里は布施明の大ファンだったという話をしてましたが、あれっ!? 今の布施明夫人って、森川由加里じゃなかったっけ・・・?
今回の初登場は立花理佐だけで、久々に落ち着いたランキングと言えるでしょう。その立花理佐は中継先で歌った後、スタジオに駆けつけました。
最近 (2017年現在) 、宝塚歌劇団でしょうか、 「はいからさんが通る」 を演るということで、また 「紅緒と少尉」 が注目されていますね。私は一応、日本男児なので、さすがに原作は読みませんでしたが、以前にもお伝えしているように、アニメは観ていました。マンガには 「原作派」 と 「アニメ派」 に大別されますけど、 「はいからさん・・・」 に限って言えば、アニメ派かなと思います。
工藤静香は歌っている最中に、雨に祟られるという演出がありましたが、かなりムッとしていたのが印象的でした。
オメガトライブは久々のスタジオ出演になりました。
年間ベストテンに入る前の余興ということで、デュエットを皆でしていました。
1987年はデュエットソングが流行した年でもありますが、その代表格である 「男と女のラブゲーム」 「ロンリー・チャップリン」 「男と女のはしご酒」 など
を出演歌手が交替で歌っていました。その中で植草克秀はその途中で中森明菜の肩に手をやるというセクハラ行為をしていました。その頃は別に問題視はされなかったと思いますが、きっと後でマッチにボコボコにされたんだろうな。
それでは、年末恒例の 「1987 年間ベストテン」 を発表します。
年間1位:追憶/五木ひろし 139,721年間2位:命くれない/瀬川瑛子 135,301年間3位:君だけに/少年隊 116,043年間4位:STAR LIGHT/光GENJI 102,156年間5位:ろくなもんじゃねえ/長渕剛 101,807 (東京から)年間6位:輝きながら・・・/徳永英明 100,504年間7位:難破船/中森明菜 92,125年間8位:サマー・ドリーム/TUBE 90,484年間9位:雪國/吉幾三 89,542 (鹿児島から)年間10位:愚か者/近藤真彦 83,526 (愛知・名古屋から)年間11位:木枯しに抱かれて/小泉今日子 81,677年間12位:50/50 (フィフティー・フィフティー) /中山美穂 79,338年間13位:I Love You SAYONARA/チェッカーズ 79,299年間14位:Get Wild/TM NETWORK 78,633年間15位:BLONDE/中森明菜 76,963年間16位:WANDEREA/チェッカーズ 75,672年間17位:MARIONETTE/BOØWY 73,938年間18位:TANGO NOIR/中森明菜 73,800年間19位:strip blue/少年隊 71,373年間20位:Strawberry Time/松田聖子 71,058年間21位:北の旅人/石原裕次郎 68,488年間22位:楽園のDoor/南野陽子 68,411年間23位:愛しき日々/堀内孝雄 68,035年間24位:迷惑でしょうが・・・/とんねるず 67,686年間25位:悲しい気持ち (Just a man in love) /桑田佳祐 66,632年間26位:サファイアの瞳/THE ALFEE 63,456年間27位:水のルージュ/小泉今日子 62,155年間28位:Oneway Generation/本田美奈子 59,876年間29位:CATCH ME/中山美穂 58,281年間30位:話しかけたかった/南野陽子 58,201年間31位:バラードのように眠れ/少年隊 57,341年間32位:泣いてみりゃいいじゃん/近藤真彦 56,276年間33位:SHOW ME/森川由加里 55,002年間34位: 「派手!!!」 /中山美穂 52,625年間35位:ないものねだりの I Want You/52,500年間36位:水の中のAnswer/杉山清貴 51,590年間37位:じれったい/安全地帯 51,205年間38位:I Don’t Know!/BaBe 50,859年間39位:さすらい/近藤真彦 50,228年間40位:男と女のラブゲーム/日野美歌☆葵司朗 49,790年間41位:スマイル・アゲイン/小泉今日子 47,617年間42位:無錫旅情/尾形大作 47,577年間43位:大きなお世話サマー/とんねるず 46,439年間44位:ハートは戻らない/早見優 45,771年間45位:WAKU WAKUさせて/中山美穂 45,364年間46位:君が通り過ぎたあとに -DON’T PASS ME BY- /THE ALFEE 45,044年間47位:白夜 -byaku-ya- /THE ALFEE 44,537年間48位:モノトーン・ボーイ/レベッカ 44,530年間49位:Dance With You/TUBE 44,223年間50位:わかれ道/渡哲也・いしだあゆみ 44,158年間51位:湾岸太陽族/荻野目洋子 44,128年間52位:さよならの果実たち/荻野目洋子 44,108年間53位:ABC/少年隊 43,570年間54位:六本木純情派/荻野目洋子 41,996年間55位:嵐のマッチョマン/とんねるず 41,756年間56位:禁断のテレパシー/工藤静香 41,460年間57位:時の流れに身をまかせ/テレサ・テン 41,442年間58位:どうする?/田原俊彦 39,519年間59位:Nile in Blue/菊池桃子 38,976年間60位:秋のIndication/南野陽子 38,734年間61位:アイドルを探せ/菊池桃子 38,272年間62位:濡れた髪のLonely/池田聡 38,243年間63位:砂の城/斉藤由貴 38,206年間64位:KID/田原俊彦 37,980年間65位:パンドラの恋人/南野陽子 37,670年間66位:j・e・a・l・o・u・s・y/池田聡 37,481年間67位:Miss Lonely Eyes/1986 OMEGA TRIBE 37,476年間68位:Summer Of 1985/清水宏次朗 37,398年間69位:Pearl-White Eve/松田聖子 36,683年間70位:ランニング・ショット/柴田恭兵 36,064年間71位:Remember/風間三姉妹 35,664年間72位:All I Do/玉置浩二 35,205年間73位:ヴィーナス/長山洋子 34,181年間74位:STAR/浅香唯 33,719年間75位:キスを止めないで/小泉今日子 33,499年間76位:Somebody Loves You ~明日の恋人~ /BaBe 32,998年間77位:あなたを知りたい/うしろ髪ひかれ隊 32,594年間78位:原色したいね/C-C-B 32,584年間79位:Strangers Dream/ジャッキー・リン&パラピオン 32,177年間80位:孤独なハリケーン/本田美奈子 32,051年間81位:好きさ/安全地帯 31,670年間82位:虹のDreamar/浅香唯 31,423年間83位:Give Me Up/BaBe 31,238年間84位:2 Much I Love U/C-C-B 30,981年間85位:Blue Rain/チェッカーズ 30,623年間86位: “さようなら” からはじめよう/田原俊彦 30,560年間87位:IT’S TOUGH/渡辺美里 30,541年間88位:ホワイトラビットからのメッセージ/渡辺満里奈 29,616年間89位:最後のHoly Night/杉山清貴 29,433年間90位:浪花そだち/神野美伽 29,397年間91位:Hold On Me/小比類巻かほる 29,151年間92位:ガラスの十代/光GENJI 28,619年間93位:ガラスの草原/菊池桃子 28,068年間94位:My Truth/THE ALFEE 27,855年間95位:ユア・マイ・ラブ/長山洋子 27,706年間96位:おらおら/とんねるず 27,695年間97位:約束/高井麻巳子 27,246年間98位:アマリリス/渡辺美奈代 26,927年間99位:TOO ADULT/渡辺美奈代 26,851年間100位:想い出迷子/チョー・ヨンピル 26,224
というわけで、五木ひろしが年間総合王者になりました。
「追憶」 は、1位にこそなりませんでしたが、長い間、ベスト20位圏内に踏みとどまり、有線部門でも常に上位に食い込んでいたのが年間1位になった要因と言えます。それは瀬川瑛子の 「命くれない」 にも同じことが言えて、瀬川瑛子はベストテン圏内には一度もランクインしていませんでしたが、 「追憶」 同様に総合ランキングでベスト20圏内と有線部門で上位に長くランクインしていたことが年間2位を獲得した要因でしょう。やっぱり演歌は強いですね。
五木ひろしが年間1位を獲得するのは、1980年の 「倖せさがして」 以来、7年ぶり2度目になります。
その五木ひろしへのお祝いゲストは、俳優の津川雅彦と五木ひろしの師匠に当たる浪曲師の寿々木米實が駆けつけました。
年間2位の瀬川瑛子へのお祝いゲストは中継先から泉ピン子。意外なんですけど、泉ピン子と瀬川瑛子は中学時代のクラスメート。お互いに売れない時期にキャバレー回りで苦労した話をしていました。そういった歌手にありがちな涙を見せずに瀬川瑛子は歌いきりましたが、泉ピン子の方がもらい泣きしていました。
年間3位の少年隊へのお祝いゲスト・・・と呼ぶ前に出てきてしまった、植木等、五代路子、かとうかずこの3氏。いずれもドラマで共演したということなんですが、植木さんはホントに良いですねぇ~。
年間4位の光GENJIですが、諸星和己が大の相撲好きということで、お祝いゲストとして呼んだのは、大関の小錦 (現、KONISHIKI) 。そのあまりのデカさに南野陽子や工藤静香の驚きぶりが印象的でした。
年間5位の長渕剛は、発売される自らのビデオ編集で銀座のスタジオからの中継で、一応は出演したのですが、歌いませんでした。相変わらず、しょっぱい長渕剛でした。
年間6位に入った徳永英明へのお祝いゲストは、TBS緑山塾での同期生。この中でメジャーになった人は・・・いないみたいです。
年間7位に入った中森明菜へのお祝いゲストは、新体操を日本に広めた立役者、山崎浩子氏でした。ただ、1987年当時の山崎氏の印象は 「新体操の女王」 というよりも、 「 「クイズダービー」 の2枠」 というイメージが強かったりして。
TUBEへのお祝いゲストは、 「サマー・ドリーム」 の作詞・作曲を担当した、亜蘭知子と織田哲郎の両氏で、織田氏も亜蘭氏も演奏に参加していました。
年間9位に入った吉幾三は、鹿児島でのディナーショーを終えての出演だったのですが、お祝いゲストは自称 「吉幾三のプロデューサー」 である、千昌夫。そうだ、この頃の千昌夫はまさに “金の亡者” でしたよね。そして私自身も、1987年は鹿児島がマイブームだっただけに、何か、ミリ単位ですけど、懐かしさが込み上げました。
マッチはコンサートで名古屋に来ていました。 “飲み友達” の桑名正博がお祝いゲストとしてスタジオに駆けつけましたけど、この頃はまだ元気ハツラツの桑名氏でした。
こうして、1987年の 「ザ・ベストテン」 は終わりますが、前述のように、12月31日に放映されます 「電リクまつり」 が1987年最後の 「ザ・ベストテン」 ということになります。
そして、いつもですとこのまま 「レコード大賞」 の各賞発表に傾れ込むのが弊愚ブログのお約束になっていますが、時間 (紙面?) の関係上、1987年から割愛することにしました。
「第29回 日本レコード大賞」 の大賞受賞曲は、近藤真彦の 「愚か者」 でした。しかし、この大会直前になって、前年に逝去したマッチの母親氏の遺骨が何者かによって盗まれ、 「レコード大賞を辞退しろ」 という脅迫がなされた事件が発生しましたが、マッチはその脅迫に屈することなく、大賞を受け入れました。