事業者名:阪急バス(大阪)
仕様・用途:都市間夜行高速路線仕様(高速大阪TDL線に充当)
登録番号:大阪22 あ 6152
社番:89-2269号車
配置:豊中営業所
初年度登録:1989年式
シャシーメーカー:三菱自動車工業
搭載エンジン:三菱8DC11型
ボディ架装:西日本車体工業
ボディ型式:西工SD-況
車両型式:P-MS729S
撮影日:1990年4月7日(土曜日)
撮影場所:東京ディズニーランドバスターミナル
1989年12月25日、千葉と大阪を結ぶ夜行高速路線バスが運行を開始しました。東京ディズニーランドを経由することも話題になりましたが、私はどちらかというと、その運行事業者を注目しました。というのも、在京高速路線バスファン (もしかしたら、私だけだったかもしれませんが) 待望の阪急バスが東京にやって来るということで、大いなる期待を持ったからです。
当時の阪急バスといえば、一般路線車についてはほぼ100%、貸切車や高速車も一部に純正ボディを架装した車があったにせよ、大半が西工ボディを架装していましたので、 「東京でも西工ボディが見られるっ!」という点が大いなる注目点になったのです。
今でこそ、東日本でも西工ボディは至極普通に見られますけど、1980年代は東日本において西工ボディはまさに 「縁のないボディ」 だったのです。西日本鉄道を親会社に持つ地域密着型ボディメーカーで、企業名が示すように (?) 、西日本地区の事業者が主な納入先でした。
あの頃、東日本地区で西工ボディを架装した車は殆ど皆無で、僅かに伊豆箱根鉄道がSD-気魏輿靴親坤妊ーゼルRA53を持っていたくらいで、そのうちの1台は後に千葉の日東交通 (鴨川日東バス) に転籍しています。世に知られているのはそれくらいで、私自身もまるっきり見たことがありませんでした。だからこそ、阪急高速バスのの東京初進出はまさに 「指折り数えた」 に等しい、期待度の高さでしたね。まぁ、あのカラーですから、最悪 (?) 、エアロクィーン・Mでも全然OKだったわけですが、あとは 「いつ、撮りに行く?」 という段階になりました。
あの頃、東日本地区で西工ボディを架装した車は殆ど皆無で、僅かに伊豆箱根鉄道がSD-気魏輿靴親坤妊ーゼルRA53を持っていたくらいで、そのうちの1台は後に千葉の日東交通 (鴨川日東バス) に転籍しています。世に知られているのはそれくらいで、私自身もまるっきり見たことがありませんでした。だからこそ、阪急高速バスのの東京初進出はまさに 「指折り数えた」 に等しい、期待度の高さでしたね。まぁ、あのカラーですから、最悪 (?) 、エアロクィーン・Mでも全然OKだったわけですが、あとは 「いつ、撮りに行く?」 という段階になりました。
撮影日 (1990年4月7日) は、私が就職して最初の非番日だったと記憶しています。ディズニーランドなら我が家からでも車で30分かかるかかからないかという至近距離。期待に胸を膨らませて湾岸道路を東進したのは言うまでもありません。そして期待通り、予想通り、阪急バスは西工ボディを架装した三菱車を持ってきてくれました。初めて見る西工ボディ。バス撮りを始めた頃は、弊愚ブログでも諄いほど申し上げているように、三菱ふそう、それも三菱大江工場製のボディを架装した車以外は撮らない主義で、富士重工製や西工製なんてぇのは、三菱車として認めない偏屈な拘りを持っていました。その蟠りが徐々に解消され、三菱以外も撮るようになりましたが、そうなると、 「西工架装車も東京に来ないかな・・」 という期待が膨らみます。同じ時期、京阪も東京初進出を図っていますが、京阪はあまり西工架装車を採用せず、実際に大江工場製のエアロクィーン・Mを導入していました。また阪急よりも一足早く東日本に進出した阪神も大江工場製のエアロクィーン・Mでしたので、 「あとは阪急に期待するしかない」 と思っていました。
阪急が口火を切ると、堰を切ったように次々と西日本からの高速路線バスが上京してきまして、本家の西鉄も 「はかた号」 で東京に進出し、 「ルミナス」 の続行便ながら下津井電鉄も西工架装車を持ってきています。あと、通常ではエアロクィーン・Mを充当する立川-神戸間の 「レッツ号」 の山陽電鉄車も続行便で西工架装車を投入した例も聞いており、東京でも西工架装車を比較的安易に見られるようになりました。でも、毎日見られるようになったとはいえ、それでも率にすればほんの僅かで、まだまだ 「西日本地区を主体にした地域密着型ボディメーカー」 でしかありませんでした。東日本の巷に溢れるようになったのは2000年代になってからで、富士重工撤退後の日産ディーゼル車の標準ボディとして西工と手を組むようになったからです。
ホワイトと薄いグレーのツートンカラーに、パープルとブラックのストライプというシンプルなカラーリングながら、シックに見える装いはやはり、秀逸以外に言葉が見つからず、今でも飽きることはありません。
【参考文献・引用】
BUSRAMA SPECIAL No.10 「西工の軌跡」 (ぽると出版社 刊)
バスマガジンスペシャル 「ユーザー系バスボディ完全ガイド」 (講談社ビーシー社 刊)
ウィキペディア (阪急バス、京成バス、高速千葉TDL横浜大阪線など)
BUSRAMA SPECIAL No.10 「西工の軌跡」 (ぽると出版社 刊)
バスマガジンスペシャル 「ユーザー系バスボディ完全ガイド」 (講談社ビーシー社 刊)
ウィキペディア (阪急バス、京成バス、高速千葉TDL横浜大阪線など)