事業者名:東京都交通局(東京)
仕様・用途:一般路線仕様
登録番号:品川200 か 2452
局番:B-M202号車
所属:渋谷営業所
初年度登録:2004年式
シャシーメーカー:いすゞ自動車
エンジン型式:いすゞ6HK1-TCC型
ボディ架装:ジェイ・バス宇都宮
車両型式:PJ-LV234L1
車名:いすゞエルガノンステップバス
撮影日:2014年4月16日(水曜日)
撮影場所:渋谷駅東口
その他:都営バス90周年記念塗装車
「今日の1枚」 のNo.299で、都営バス創立90周年を記念したラッピングバスをお届けしましたが、今回はその第二弾ということで、いわゆる 「からし色バス」をお届けします。データについては、第一弾の 「みのべカラー」と同一のため、割愛しても良かったんですが、まぁ、それはそれとして。バスマニアの間ではこの黄色いカラーは前述のように 「からし色」 と言われているようですが、私は特にそういう言い方はしなかったです。 「からし」 だ、 「みのべ」 だと言い始めたのはつい最近のことです。
この 「からし色」 は、1981年から採用されたカラーで、冷房車と非冷房車とを識別させるために採用されたものですが、 「都バスに合わない」 と不評の嵐で、1981年と1982年前期だけに採用されただけですぐに消滅し、1982年後期は現在に通じる 「ナックルカラー」 に取って代わりました。
都バスの新カラーに関しては、3案と参考出品車を合わせた4案で都内を循環させて、一般公募で決めました。
因みに・・・
因みに・・・
A案:白地に緑のナックルライン (S-S408号車 いすゞBU05D 富士) B案:白地に窓部と車体下部が灰色、そして前面と側面帯に赤 (S-S406号車 いすゞBU05D 富士) C案:車体上半分が白、下半分が濃い青、そして黄色の帯 (L-T560号車 日産ディーゼル4R104 富士) 特別出品色:緑地に車体側面に黄色と赤の吹き出し模様、前面には同色のV字模様 (局番不明 いすゞBU05D 川重)というのが当時の4案。結果的にA案にアレンジを加えて採用されたのですが、現在の都バスのカラーはこの 「ナックルカラー」 がベースとなっています。ツーステップ、ワンステップ車が現役だった昨年まで健在でしたが、現在は全車ノンステップとなっているので、当時ノンステップ専用カラーだったのが今の都バスの標準カラーになっています。エルガは全車ノンステップなので、エルガで純な “ナックル” は存在しないのですが、エルガには “ナックル” が一番合っているような気がします。
世間的には不評でしたが、私は 「冷房車が来たっ!」 と大喜びで乗っていました。 “ナックル” は、冷房車の他に従来の非冷房も塗色変更されているため、間近で見ないと冷房車か非冷房車か判らなかったのです。その点、 “からし” は全車冷房車だったので一目瞭然。今もなお、 「何で “からし” が受け入れられなかったのか理解出来ない」と思っているクチです。
都バスの復刻カラーは他に、1950年代から60年代にかけて採用されたカラーが巣鴨営業所で活躍していますが (こちらもM代のPJ-LV234L1) 、出来れば、トロリーバスのカラーも復刻して欲しかったですね (トロリーバスは厳密に言うと鉄道なので、バスとは違うのですが) 。
【参考文献】
バスラマインターナショナル No.142 (ぽると出版社 刊)
都バス・東京旅情 東部編 (大正出版社 刊)
都バス資料館
バスラマインターナショナル No.142 (ぽると出版社 刊)
都バス・東京旅情 東部編 (大正出版社 刊)
都バス資料館