第449回放送 (1986年10月2日)
第1位:CHA-CHA-CHA/石井明美 ②第2位:Say Yes!/菊池桃子
第3位:ツイてるねノッてるね/中山美穂
1
第4位:あッ/田原俊彦 初
第5位:渚の 「・・・」 /うしろゆびさされ組
5
第6位:鏡の中の私/吉沢秋絵
第7位:不思議の君が好き/C-C-B
第8位:Rockdom -風に吹かれて- /THE ALFEE
5
第9位:Baby Rose/近藤真彦
1
第10位:Super Chance/1986 OMEGA TRIBE
5
スポットライト:小堺一機 「Wish」
この回から男性司会がTBSアナウンサーの松下賢次氏なりました。
松下氏は元々はスポーツ中継等を担当していたスポーツ畑のアナウンサーで、その人がスポーツ界とは全く無縁と言っても過言ではない、歌謡番組の司会に抜擢されたことで、TBSの社内が異様な空気に包まれたそうです。正式な司会に起用される前に、いわゆる 「追っかけマン」 や久米宏降板後のお助け司会を数回歴任した後に、抜擢と相成ったのですが、久米宏譲りともいえる毒舌やダジャレを連発することで、今までに無いスタイルを確立したことがかえって功 (幸) に転じ、久米宏に次ぐ “長期政権” を樹立しました。
そんな新体制の中で、新たな歴史が始まった 「ザ・ベストテン」 ですが、ランキングの方は石井明美の強さが光りました。やっぱりドラマの力は凄いですね。
4位にトシちゃんの新曲がランクインしますが、半年ぶりにたのきんの2人が揃い踏みと相成りました (共に出演かどうかは不詳) 。
5位と6位にはおニャン子系がつけていますけど、そういえば、おニャン子系の楽曲はなかなか1位になれませんね。この段階で最高位が3位なんですけど、いずれも新田恵利でした。この後、おニャン子系の歌も上位に入るのかもしれませんが、あれだけ社会現象を巻き起こしたおニャン子クラブは歌に関してはそれほどではなかったことが裏付けられます ( 「トップテン」 ではどうだったかというのも不詳) 。
「スポットライト」 は小堺一機。
小堺さんといえば、1985年に 「欽どこ」 で結成された 「サンドイッチ」 というユニットで 「スポットライト」 に登場していますが、それ以来の出演ということになります。また、芸人というイメージが強い小堺さんが単独でレコードをリリースしていたのもちょっと驚きでした。でも意外にも (?) 、この曲を含めて数曲リリースしていました。また、シングルだけでなく、アルバムもリリースしていました。これもちょっと驚き。
歌唱力はよく判らないけど、その 「サンドイッチ」 というユニットでリリースした 「想い出して下さい」 を聴く限りでは、小堺さんは決して (歌は) 下手ではありません。時期的にもしかしたら、ドラマ (セーラー服通り) の挿入歌かなと思ったら、ドラマはドラマでも 「痛快!OL通り」 の挿入歌でした。確か、 「セーラー服通り」 の後番組だった記憶があります。同時に小堺さんと関根 (勤) さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組のエンディングテーマに採用されていたみたいです。