第293回放送 (1983年9月22日)
第1位:さらば・・夏/田原俊彦 ②第2位:ボヘミアン/葛城ユキ2
第3位:ガラスの林檎/松田聖子1
第4位:CAT’S EYE/杏里3
第5位:メリーアン/ALFEE第6位:Hey!Beppin/シブがき隊3
第7位:家路/岩崎宏美3
第8位:想い出がいっぱい/H2O1
第9位:禁区/中森明菜 初第10位:サマー・サスピション/杉山清貴&オメガトライブ 返スポットライト:原由子 「恋はご多忙申し上げます」
田原俊彦が1位をキープする一方で、 「ボヘミアン」 と 「CAT’S EYE」 の躍進が目立ちます。よく考えてみると、 「CAT’S EYE」 も 「想い出がいっぱい」 もアニソンなんですよね。その昔は、アニソンというと、専門の歌手がいて、表舞台には顔を出さないのが一般的でした。当時、代表的だったのが “アニキ” 水木一郎、ささきいさお、女性では堀江美都子、大杉久美子の4氏が挙げられますが、1980年代になると、人気のあるミュージシャンやアーティストが歌うことが多くなりました。 「CAT’S EYE」 とか 「想い出がいっぱい」 とかはその先鞭を切った歌といっても過言ではないのでしょうか?
この時だったか、その前からだったかは失念しましたが、ALFEEが初めて “Gスタ” に登場した時のことを今でも覚えていますが、実はALFEEは 「ザ・ベストテン」 においては、初めて登場したのではないのです。これは結構有名な話ですが、 「ザ・ベストテン」 黎明期の1978年に数回出演しています。といっても、メインではなくて、研ナオコのバックで。 「窓ガラス」 という曲で研ナオコの後ろでギターを演奏している人達こそ、下積み時代のALFEEであります。確か 「THE ALFEE in ザ・ベストテン」 というDVDに収録されていたと記憶しているので、観ることは出来るかと思います。それから5年後、ついにメインで 「ザ・ベストテン」 で歌うことになるのですが、初めて “Gスタ” に登場した時、私は 「あっ! 坂崎幸之助だっ! 坂崎幸之助ってALFEEだったんだぁ~っ!」 という言葉を口にしています。ご多分に漏れず、私も 「メリーアン」 が世に出るまでALFEEというバンドの存在を知りません。でも、この言葉から察するに、坂崎さんだけは知っていたということになります。 「メリーアン」 がヒットするまでは、主にライブを中心に活動を展開していたALFEEですが、それでもALFEEの存在を知ってもらうために様々な媒体に頻繁に顔を出していたのが坂崎さんでした。有名なのがラジオ (オールナイトニッポン) ですが、さらに所ジョージと知り合った関係で、所ジョージやタモリなどが参画していた 「面白グループ」 という集まりにちょくちょく顔を出していたことから、次第に露出率が上昇するようになりました。1979年には映画 (下落合焼き鳥ムービー) にも準主役級で出演していますしね。そういったことから、私は坂崎さんをテレビで観ていたので、存在を知っていたんじゃないでしょうかねぇ~。といっても、ミュージシャンとしてではなくて、きっと芸人だと思っていたのでしょう。いずれにしても、その当時はALFEEの名を売るために躍起になっていた時代だったというのがお解りいただけるかと思います。
久しく姿を見せなかった中森明菜ですが、 「禁区」 が9位で初登場します。そしてまた、上位を脅かす存在になるのですが、当時のクラスでは 「松田聖子と中森明菜って、仲悪いらしいぜ」 「明菜と聖子って、いつも座っている位置が遠かったり、たまに隣同士になっても口を聞かないよね」 といった噂話をよくしていました。私は聖子だ明菜だとそんなに興味が無かったので、その噂話には加担しませんでしたが、常に 「不仲説」 というのはありましたよね。あれは真実なんでしょうか?
「スポットライト」 は、サザンオールスターズの原由子。この頃からバンド活動と並行して、ソロでも活動するようになり、1981年に 「I LOVE YOUはひとりごと」 という歌でソロデビューを果たします。実際に原由子のボーカルには定評があり、サザンのアルバムでは桑田佳祐ではなく、原由子がボーカルを取る楽曲もあるようです。
この 「恋はご多忙申し上げます」 という歌、特にタイアップしている曲ではなさそうなんですが、 「スポットライト」 で取り上げられるのだから、注目されていた曲なんでしょうね。