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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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品川アコースティックコンサートレポート (後編)

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暫し休憩させていただきましたが、レポートを再開します。
 
「あなたへの手紙」 まででしったけ・・?
1曲演ってはMC、また1曲演ってはMCと、時間ばかりが先行します。
「白いオルゴール」 を演り終えた後、またMC。
さっきは芸能活動37年目に突入していることをネタにしましたが、今度は音楽活動再開後、初めててライブをやってから10年が経ったという話をしました。オーディエンスの中には途中から参加したという方も少なくないかと思いますが、私は10年間、参加し続けています。 “前編” でも軽く触れましたが、12月のコンサートに関しては 「皆勤賞」 で、その時その時で思い出が蘇ります。で、その当時に発表した 「海の記憶」 が6曲目だったのですが、黎明期には事ある度に歌っていた 「海の記憶」 もここんところ、歌ってないなと調べてみたら何と、4年前の堺以来でした。
 
「しあわせのレシピ」 が終わって、バンドのメンバーを紹介します。
いつもですと、ウッドベースを担当している渡辺茂氏が体調不良でダウンしたということで、急遽、ピンチヒッターのベーシストが起用されました。失礼ながら、冗談みたいな名前の一本茂樹氏 (大きい顔は吉本新喜劇の辻本茂雄) は、元々はエレキベース専門だったんですが、後にウッドベースに転向、1991年にアン・ミュージック・スクールに入学し (その時にエレキからウッドに転向した) 、4年後、東京芸術大学 (コントラバス科) に入学、2000年に卒業すると同時に、プロのミュージシャンになり、ゴンチチや葉加瀬太郎、平原綾香などのライブに参加するという華々しい経緯を持つベーシストだそうです (アン・ミュージック・スクールの公式HPより抜粋) 。
 
そして、今回の注目はやはり、アコーディオンの桑山氏でしょう。
桑山氏は、いきなり 「浜離宮朝日ホールに行ってしまった」と強烈にかまして会場を笑わせました。今回のアコースティックコンサートも浜離宮でやると思ったみたいで、 「おはようございます。石野真子さんのコンサートに参加する桑山です」 と関係者 (多分、受付か守衛のどちらかと思うんですが) に申し出たら、 「ロシアの会議は・・」 と向こうに言われ、どうも様子がおかしいと思ったら、会場を間違えたという笑い話。もしかして、オーディエンスの中にも品川と浜離宮を間違えた人、いるんじゃないですか・・・? (笑)
そして皆さん、覚えてますか? 桑山氏は昨年のアコースティックコンサートで、 「僕は来年からダイエットに挑戦します。次のライブまでにスリムになった姿を皆さんにお見せします」 と声高らかに宣言しました。あれから1年、些か痩せたかなという風にも見えなくも無かったのですが、その事をオーディエンスから突っこまれていました。そうしたら、 「来年の2月にダイエットの本を出します」 ときたもんだから、会場も大拍手。
 
ここで真子さんは着替えのために一旦、ステージから掃けますが、その間、山梨さんの歌を聴くことになります。北朝鮮による拉致被害者に捧げる歌、 「いつまでも皆さんのことは忘れない」 というメッセージを込めた「ブルーリボン (もしかすると、英表記の 「Blue Ribbon」 かもしれません) 」という歌を披露します。重苦しい歌かと思いきや、曲調は明るいものでした。
 
山梨さんの歌が終わり、着替えた真子さんが再登場し、後半が始まります。因みに前半は白地にオレンジだか柿だかをあしらったワンピース、後半は濃いブルー一色のワンピースという出で立ちでした。同時に、ギターが運び込まれ、アコースティックコンサート恒例の “ギタータイム” 。コンサートの度にレパートリーを増やしている真子さんですが、今回は山梨さんが作った 「オリーブの小径」 を歌いました。 「 「オリーブ小径」 はねぇ、CMソングに起用して欲しかったのよ」 と真子さん。そういえば、真子さんの歌って、あまりタイアップ曲に恵まれませんよね。ドラマの主題歌は1曲だけだし (TBS系ドラマ 「娘たちよ」 の主題歌になった 「空にカンバス」 ) 、映画の主題歌 ( 「ガラスの観覧車」 ) は、レコードにもなりましたが、映画本編では作者 (林哲司氏) に持ってかれたし、 「デカレンジャー」 で一度だけ歌った 「Mother Universe」 は、 “石野真子名義” ではなく、あくまでも “白鳥スワン名義” だし、あまり縁が無いのも事実。そしてCMソングは私の記憶が確かならば、アイドル時代も含めて1曲も無かったと記憶しています。だから、真子さんが懇願したのも頷けます。私的には 「北風と太陽」 は化粧品のCMソングにピッタリだと思うんですけどね。
 
「青い自転車」 を終えた後、 「また、レコーディングしただけで、殆ど歌ったことがない歌を歌おうかと思います。何の曲だか当ててみてね」 と期待を膨らませます。レコーディングされたバージョンでイントロを演奏してくれれば、どの曲かは判るんですが、アレンジを変えられてしまうと、どんな曲だか判らなくなってしまいます。そして歌い出しで 「あぁ~」 となるのですが、次の曲は6枚目のアルバム 「TWENTY」 に収録されている 「ポールの歌」 。これはレアですねぇ~。でも決してポール牧の歌ではありませんよ ( “ポール牧” って言って、知っている人、どれだけいるだろう・・?) 。
続いては、 「この曲はねぇ、イントロが格好良いんだよね」 と前振り。イントロが格好良い・・? 何だろう? そうしたら、やはりアレンジがレコーディングされたそれとはかなりアレンジを変えていまして、歌い出しまで判りませんでした。 「あしたぁ~こんぺきのかいがんせんではぁ~・・」 の歌い出しに思わず、 「おぉ~っ!!」 と響めく私。そう、 「思いっきりサンバ」 ですよね。 「思いっきりサンバ」 は、2006年12月の品川以来、実に8年ぶりになります。今回は、こんな感じでレアな曲を次々に演ってくれているので、ファンとしては限りなく嬉しい選曲になったのは間違いないかと思います。
 
MCが前後して申し訳ないのですが、話は前半に戻ります。
今、真子さんは、TBSの 「ドキュメン ガンミ!!」 という番組でナレーションを担当しているのは、皆さんもご存じかと思いますが、真子さんはこのオファーを聞いた時、 「ナレーションの仕事って、 「世界遺産の絶景」 とかを連想して、オファーを受けたけど、深夜枠の番組じゃない。だから、結構お下劣な映像も出てきて、その映像に向かってナレーションをしなければいけないから、 「何なんだ・・・?」 って思った。 “おっぱい” がどうのって言わなきゃいけないのはキツかった」 と真子さんにしては珍しく下ネタを披露。まぁ、 “おっぱい” が下ネタかどうかというのは賛否ありますけどね。しかし真子さん、 “おっぱい” を連呼するのは止めて。
 
再び後半に戻ります。
8月のコンサートツアー終了後、真子さんはイベント出演のために2回、熊本を訪れていますが、2回目に行った南関町のイベントの話題になりました。
多くの人が真子さんを見に来てくれて、いたく感動していたことを話していましたが、農作業を終えて長靴姿でCDを買ってくれたおじいちゃん。 「CD、聴くけんね」 と言うものの、そのおじいちゃん、CDプレイヤーを持っていないのだそうで、一同大爆笑。でも、そういう姿勢って真子さん自身も感激するだろうし、聞く我々もどことなくほっこりしますよね。その話の後で 「皆さんもそれぞれふるさとがあるかと思いますが、私もこの歳になって、ふるさとって良いなって思うようになりました。それで、年々この歌が胸に染みるようになりました」 と前振りして、 「彼が初恋」 を歌います。何故「 「彼が初恋」 =ふるさと」を連想したか解りますか? 「彼が初恋」 はカヴァーバージョンで、オリジナルのタイトルは 「ふるさとの雨」 でしょ。MCの中でしきりに “ふるさと” を連呼していたことから、私は 「もしかして、次の曲は 「彼が初恋」 かな・・?」 と予想しましたが、見事に的中。年末ジャンボ宝くじも有馬記念もこのように的中出来ると良いですね (っていうか、その前に買わないけど) 。
 
「金木犀の香る頃」 の後は、夏のコンサートツアーの話題になり、 「今年のコンサートツアーで、最後にみんなで 「サンキューソング」 を歌ってくれたでしょ。あれ、すごく感激したので、今日は 「サンキューソング」 を歌うから、みんなでサビの部分を歌ってね」 と煽って、 「サンキューソング」 の大合唱と相成りました。まさかそういう展開になるとは思わなかったけど、でも、アカペラでなくて、メロディーに乗って歌うから、バラバラにならず皆がまとまって歌っていました。 “何処でどうやって歌うか” というのが解っているからああやってきちんとまとまるんですよね。
そして本編最後の曲は、アコースティックコンサートでは定番となった 「この世で一番好きな人」 。これを聴くと、 「ああ、12月だな」 って思います。ある人は 「セルジオ・メンデスの 「オリンピア」 を聴くと、 「ああ、12月だな」 って思う」 と言う人がいますが、よほどのプロレスファン、特に20世紀の全日本プロレスファンだということがバレバレです。
 
アンコールは手拍子のみなんですが良いですね。このアンコールが一番良いです。
そのアンコールに応える形で再び登場してくれた真子さん。白いロングドレスに身を包んでの登場となります。
アンコール1曲目は、これも12月のコンサートでは定番中の定番である 「Eve」 。 「前編」 でもお伝えしたように、12月のコンサートはもはや “クリスマス” という文言は使わなくなりましたが、 「Eve」 を12月のコンサートでしか歌わないというスタンスは不変。そういえば、会場では、彼方此方で 「今回はもはねさんは “あれ” は被らないのですか?」 と言われましたが、もはや 「クリスマスコンサート」 ではないので、 “あれ” は被れないでしょう。ディナーショーで被ろうかなと思っています。
そして大ラスは、 「GOOD-BYEは出発」 でした。 「狼・・」 か 「GOOD-BYE・・」 かなって大方の予想はしていましたが、まぁ、この二つは外せないでしょう。前回のこともあるので、今回は大人しくしていましたが、歌っている途中でも 「立ちたい・・」 と何度も思いました。やっぱりね、 「GOOD-BYE・・」 は真子さん流の “煽り” なんだなって気がするんですよねぇ~。
 
21時45分、楽しかった “一夜の夢” は終わりました。
そして、 「GOOD-BYE」 で立てなかった鬱憤 (?) をここで晴らすべく、真子さんがステージから掃ける際に、意を決して立ちました。そうしたら、チラホラと立つ人がいまして、真子さんに対する感謝の意を表すのであれば、このスタンディング・オベーションに勝るものはありません。サントリーホールや浜離宮朝日ホール、そしてグローリア・チャペルといった厳かな場所では、なおさらスタンディング・オベーションの効果が表れる場と考えます。
 
いつもですと、12月のコンサートが終わって 「一年が終わった・・」 と虚脱感だけが残るのですが、真子さんとはまた、12月22日に会えます。その時まで・・。
 
 
 
 
 

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