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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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今日の1枚・328

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事業者名:東京都交通局(東京)

仕様・用途:一般路線仕様

登録番号:足立200 か 2906

局番:S-Z500号車

配置:深川営業所

初年度登録:2014年式

シャシーメーカー:日野自動車

エンジン型式:日野J08E-1M型

ボディ架装:ジェイ・バス小松

車両型式:LNG-HU8JLGP改

車名:日野ブルーリボンハイブリッド

撮影日:2014年8月13日(水曜日)

撮影場所:新木場駅

日野自動車が “次世代” と位置付けて開発している新型ハイブリッドバスを東京都交通局に2台納入し、4月下旬から営業運転を兼ねて実証試験を行っています。
見た目こそ、従来のブルーリボンハイブリッドと変わりありませんが、モーターの駆動範囲を従来型よりも広げて、燃費向上を図っているのが特徴なんだとか。発進時にはモーター駆動のみで車を動かし、運転環境にかかわらず最適なエネルギー回生と燃費改善を図るのが目的で、トランスミッションには日野が独自で開発したAMT (自動変速~日野プロシフト) を採用しています。

でも、燃費を気にするのはバス会社と運転手だけで、乗客はそういうのにはあまり興味を示さないのが現状なんじゃないでしょうか。燃費も大事だけど、目的地まで通常のダイヤに限りなく誤差のない運行、つまり “定時運行” に如何に遵守するかが路線バスの宿命であります。燃費は良いけど、年がら年中渋滞にハマって定時運行が確保出来ないんじゃあ、いくら環境に優しいバスを導入したって意味がありませんからね。

今回、都営バスに2台、東急バスに1台導入されて、メーカーが実運行に際してのデータ取りが目的なのだとか。約1年間のみの試験運行なので、撮影はお早めに・・といったところでしょうか。
前述のように、ボディデザインは従来型と変わりありませんが、外観上の特徴は屋根上に配されたバッテリー。 “次世代型” はバッテリーの “蓋” が低くなっています。それから外観上で目を引くのがアルミホイール。都バスの一般路線仕様では今回、アルミホイールの採用は初めて・・ではなく、10年前にやはり1年間だけ実証試験運行が行われた 「燃料電池バス (日野自動車とトヨタ自動車の共同開発) 」 にアルミホイールが採用されていました。まぁ、アルミは軽量化も兼ねられますので、 「軽量化=燃費向上」 という図式も成り立つことから、全車導入といきたいところなんでしょうけど、如何せん、コストが・・・。絶対数の少ない貸切バスには良いかもしれませんが、路線バス全体となるとコストもバカにならないので、スチールホイールが一般的になってしまいます。ホイール1個あたりの価格がもう少し落ちれば、導入に際しての光明が見えてくるかもしれませんけどね。

今までこういう 「試験バス」 にお目にかかったことはなく、もちろん、撮ったこともありません。ただ、今回は何故か撮ってみたいと思いました。1年間という限定運行だから早く撮らねば・・と、休暇の度に深川地域 (あまり出没したくないエリアですが・・) に繰り出して、この次世代ハイブリッドバスを待っていました。
「バスラマインターナショナル」 誌によりますと、基本的には 「門19」 系統の門前仲町-東京ビックサイト間の便に充当されるらしく、 「門19」 のルートを走りながら、このバスとすれ違うのを待っていましたが、なかなか姿を見せてくれない。一度、ビックサイトにある都バスの操車係氏に配車状況を聞いたところ、 「日曜とか祝日の日はあまり出ないんだよね。今も2台とも車庫にいるから」 という返答をいただいたことがあります。
今回も、まず門前仲町からビックサイトまでバイクで走り、次いで深川営業所に立ち寄り、ビックサイトに立ち寄ったものの姿を現してくれませんでした。諦めて帰宅しようとしたら、東陽町駅でついにお目にかかることが出来ました。充当系統は 「木11」 。なぁ~んだ、 「門19」 じゃないじゃんかぁ~っ!! JRバス関東の 「青いつばめ」 と 「赤いきつね」 の時もそうだったように、結局はオールマイティに充当されるんですよね。デビュー当初はそうだったのかもしれませんが、全幅の信頼を置いている 「バスラマ」 でももちょっとな・・・と怪訝になる瞬間でもあります。

ようやく撮ることが出来た 「試験バス」 ですが、出来としては些か不満の残る画像ですので、またチャンスがあれば狙い、出来が良ければ、差し替えたいと思います。東急バスも撮れれば撮りたいですね。ただ、目黒営業所に1台しか導入されていないので、実車を目の当たりにするのは極めて難しいのかなと思います。

【参考文献】
バスラマインターナショナル No.144
年鑑バスラマ 2013~2014
(いずれもぽると出版社 刊)
バス・グラフィックスペシャル 「丸々一冊 都営バスの本」 (ネコ・パブリッシング社 刊)
ウィキペディア (日野・ブルーリボン)

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