事業者名:立川バス(東京)
仕様・用途:一般路線仕様
愛称:リラックマバス
登録番号:多摩200 か 1612
社番:H963号車
配属:拝島営業所
初年度登録:2008年式
シャシーメーカー:三菱ふそうトラック・バス
エンジン型式:日産ディーゼルMD92型
ボディ架装:西日本車体工業
ボディ型式:西工96MC-B型
車両型式:PKG-AA274KAN
車名:三菱ふそうエアロスターS
撮影日:2014年4月16日(水曜日)
撮影場所:立川駅北口
立川バスの “アイドル” 的存在である 「リラックマバス」 は、2007年から運行が開始され、当初は2台でスタートしましたが、徐々に台数が増えて現在は5台あります。そのうち、1号車 (黄色~いすゞエルガ) が昨年、車両が置き変わり、画像のH963号車にバトンタッチしました (2号車も今年になって二代目 (J778号車) に交代したようです) 。2014年6月現在のリラックマバスは・・・
1号車:H963号車 (黄色) 2号車:J778号車 (青色) 3号車:M956号車 (ピンク) 4号車:J379号車 (黄緑) 5号車:シティ2016号車 (水色)となっています。このうち、3号車と5号車は登録番号が 「5656 (ゴロゴロ) 」 となっています。いつものたぁ~っとしているリラックマらしい番号ですよね。
ところで画像の車、私はてっきり日産ディーゼルのスペースランナーだと思っていました。いすゞと三菱が目立つ立川バスにあって、日デは珍しいなと思って調べてみたら、何といわゆる 「エアロスターS」 というじゃありませんかっ!! さすが、転んでもただでは起きない立川バス、意地でも日デは導入しない姿勢が別の意味で素晴らしいなと思います。日デを導入しないのは、親会社 (小田急バス) の意向もあるのかもしれませんね。どうなんですか? しのこおさん。
そんなわけで、私自身も思いがけず初めて撮った 「エアロスターS」 。日産ディーゼル・スペースランナーRAを三菱ふそうブランドでリリースする 「OEM車」 として名高い車ですが、逆にエアロスターを日産ディーゼルブランドで発売した 「スペースランナーA」もあります。 「スペースランナーA」 は西武バス車を何回か撮ったことがありますが (弊ブログでも紹介したことがあります) 、どっちにしても、パッと見はどちらだか判らないですよね。普通に見たまんまで 「エアロスターっ!」 って言ったり、 「スペースランナーっ!」 って言ったりするのが本当のところ。因みに、スペースランナーAは外観こそエアロスターそのものですが、エンジンはUD製です。
日産ディーゼル (→UDトラックス) と三菱ふそうが業務提携を結び、将来的に事業統合する予定でいましたが、その煽りで西日本車体工業が廃業に追い込まれたのは有名な話。しかし、何らかの事情でこの業務提携は破談になり、結果的にUDもバス事業から撤退する羽目となってしまいました。まさに 「身から出た錆」 ということになるのですが、UDは富士重工も振っているんですよね。そして西工も振って、挙げ句の果てに三菱に振られてしまう・・・。愛憎が蠢 (うごめ) くバス業界にあって、何とも言えぬ後味の悪さ。二時間ドラマのネタになりそうですが、特に殺すとか殺されるという結末にはならず (事業の撤退は殺されたようなものです) 、最後は海を見下ろす断崖で、全ての顛末を話すということにはならなかったのが惜しかったです。
リラックマバスのネタなのに、何故か愛憎たっぷりの二時間ドラマの話になってしまいました・・・。
【参考文献】
バスラマインターナショナル No.125 (ぽると出版社 刊)
立川バス公式ホームページ
ウィキペディア
バスラマインターナショナル No.125 (ぽると出版社 刊)
立川バス公式ホームページ
ウィキペディア