所有事業者:サンデン観光バス (山口)
仕様・用途:募集型夜行高速仕様
登録番号:下関230 あ ・101
初年度登録:2007年 (※1)
シャシーメーカー:大宇バス (韓国)
搭載エンジン:大宇DV11型
車体架装:大宇バス (韓国)
車両型式:BX212S
車名:デーウロイヤルハイデッカー (※2)
撮影日:2011年9月9日 (金曜日)
撮影場所:晴海埠頭
※1:たぶん※2:車名はあくまでも 「もはね的便宜呼称」 とする
今や、 「韓国のバス」 といえば、ヒュンダイユニバースをおいて他には無いわけですが、ヒュンダイユニバースがブレイクする前に、 「我こそが韓国を代表するバスなり」 と鳴り物入りで日本にやって来たバスがありました。それが大宇バスの 「ロイヤルハイデッカー」 です。大宇がやって来た頃、日本は 「韓流ブーム」 の真っ只中でした。猫も杓子も 「韓国、韓国・・・」 と、自称 「反韓」 の私には到底理解が出来ませんでしたが、その潮流はバス業界にも飛び火したというわけです。
現在の 「韓流ブーム」 はやはり、ペ・ヨンジュンやチェ・ジウといった人達によって為し得たわけですが、 “ブーム” というほど、浸透はしなかったものの、昭和の時代にも韓国の人達によってある種のムーヴメントが巻き起こっていました。その立役者となったのがチョー・ヨンピル (趙容弼) であり、ケイ・ウンスク (桂銀淑) だったりするわけですが、次元が違うけど、大宇ロイヤルハイデッカーをチョー・ヨンピルとするならば、ヒュンダイユニバースはペ・ヨンジュンなんでしょうね。
大宇ロイヤルハイデッカーの初号車を手中にしたのは、山口県に本社を置くサンデン交通の子会社でした。
既に、乗用車の世界では大宇の他に現代や起亜などが “上陸” を果たしていましたが、バスは大宇が最初でした。2004年から実際に日本の公道で走らせて 「日本に合うかどうか」 を繰り返しテストを重ねていましたが、その結果が良好だったので、今回の量産へ踏み切ったのは想像に難しくありません。
大宇は韓国の財閥の一つですが、既にこのバスが日本への売り込みを行おうとした時には、大宇財閥のトップが罰金刑を受けるなど、事業そのものが成り立たない状況下にあり (経営破綻そのものは1999年) 、自動車事業は大宇自動車を経て、バス事業は独立していますけど、その沿革は韓流ドラマの如く、複雑多岐に渡っているみたいなので、ここでは割愛します。
既に、乗用車の世界では大宇の他に現代や起亜などが “上陸” を果たしていましたが、バスは大宇が最初でした。2004年から実際に日本の公道で走らせて 「日本に合うかどうか」 を繰り返しテストを重ねていましたが、その結果が良好だったので、今回の量産へ踏み切ったのは想像に難しくありません。
大宇は韓国の財閥の一つですが、既にこのバスが日本への売り込みを行おうとした時には、大宇財閥のトップが罰金刑を受けるなど、事業そのものが成り立たない状況下にあり (経営破綻そのものは1999年) 、自動車事業は大宇自動車を経て、バス事業は独立していますけど、その沿革は韓流ドラマの如く、複雑多岐に渡っているみたいなので、ここでは割愛します。
ロイヤルハイデッカーBX212は、車高が3.545mで、日本で言えばスーパーハイデッカーに属します。日本に輸入される現代自動車にはスーパーハイデッカーはラインナップされていないので、事実上、大宇BXが今のところ、唯一無二の韓流スーパーハイデッカーとなります。
サンデン交通の他にもワールドキャビンやウィラーエクスプレスなどで導入例がありますが、先駆車たる者、初期トラブルというのはどうしても付き物のようでして、それに対するメンテナンス体制が行き届いていなかったばかりか、サービス体制も不十分だったことから、急激にそっぽを向き始め、大宇は急遽、サンデン交通と手を組み、アフターケアやサービス体制を充実させることで顧客をつなぎ止めようとしましたが、現代自動車が送り込んだ 「ユニバース」 が大宇を上回るアフターケアなどの充実ぶりで、次第に大宇を凌駕することになります。
結局、気がつけば大宇はフェードアウトしてしまった感が否めず、ヒュンダイユニバースの一人勝ちになってしまいました。
サンデン交通の他にもワールドキャビンやウィラーエクスプレスなどで導入例がありますが、先駆車たる者、初期トラブルというのはどうしても付き物のようでして、それに対するメンテナンス体制が行き届いていなかったばかりか、サービス体制も不十分だったことから、急激にそっぽを向き始め、大宇は急遽、サンデン交通と手を組み、アフターケアやサービス体制を充実させることで顧客をつなぎ止めようとしましたが、現代自動車が送り込んだ 「ユニバース」 が大宇を上回るアフターケアなどの充実ぶりで、次第に大宇を凌駕することになります。
結局、気がつけば大宇はフェードアウトしてしまった感が否めず、ヒュンダイユニバースの一人勝ちになってしまいました。
画像は 「下関」 ナンバーですが、おそらく2007年に増備した車の1台ではないかと思われます。2010年にも小改良を施した仕様を導入していますが、画像は8スタッドホイールなので、先代の導入車であることが判ります。さらに下関ナンバーを持っていることから、2007年導入ではないかと推察するんですが、如何でしょうか?
そういえば、大宇ロイヤルハイデッカーって殆どその姿を見ないので、サンデンもワールドキャビンもウィラーも手放したものと思われます。アフターケアの充実と企業そのものが残存していればもう少し良い線、いったんじゃないかって思いますけど、大宇は企業努力が足りなかったんですね・・・。
【参考文献・引用】
バスラマインターナショナル No.91、119 (いずれもぽると出版社 刊)
ウィキペディア (大宇財閥系、サンデン交通系)
バスラマインターナショナル No.91、119 (いずれもぽると出版社 刊)
ウィキペディア (大宇財閥系、サンデン交通系)