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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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今日の1枚・669

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所有事業者:長崎自動車 (長崎)

仕様・用途:都市間夜行高速路線仕様 (高速 「オランダ」 号に充当)

登録番号:長崎200 か ・532

社番:2801号車

配置:松ヶ枝営業所

初年度登録:2008年

シャシーメーカー:いすゞ自動車

搭載エンジン:日野E13C 〈ET-Ⅺ〉 型

車体架装:ジェイ・バス小松

車両型式:PKG-RU1ESAJ

車名:いすゞガーラHD

撮影日:2010年7月23日 (金曜日)

撮影場所:京都駅八条口



画像は再掲になりますが、 「今日の1枚」 初登場の長崎自動車 (長崎バス) です。
1980年代後半に一大ブームが巻き起こった夜行高速路線バスの開業ラッシュ。長崎と大阪を結ぶ 「オランダ」 号は、そのブームの中で運行を開始しました。今年で運行開始から30年、すっかり老舗路線になりました。
当時から長崎-大阪間はJRの寝台特急 「あかつき」 が走っていましたが、 「オランダ」 号はそれに対抗すべく設定されたと言っても過言ではありません。リーズナブルの料金設定が功を奏し、また、折りからの夜行高速路線バスブームに肖って、人気はうなぎ登り。危機感を感じたJRは、 「あかつき」 に3列独立シートの 「レガートシート」 や個室B寝台 「ソロ」 を連結したのは有名です。

「オランダ」 号の共同運行事業者は近畿日本鉄道 (→近鉄バス) です。同じ時期に京阪バスと長崎県交通局が運行をしていた 「きょうと号 (京阪バス) 」 と 「ながさき号 (長崎県交通局) 」 が開業しましたが、2001年に廃止されてしまい、その受け皿的な扱いで2002年から 「オランダ」 号は京都駅まで延伸されました。
運行開始当初は長崎バス、近鉄バス共々、日野のグランデッカ (P-RU638BB) が充当されていましたが、今はすっかり “ダウンサイジング” されてしまい、双方ハイデッカーになってしまいました。しかも、長崎バスはいすゞだし。ただ、たまに三菱エアロクィーンが充てられることもあるそうです。でも、主たる充当車はガーラでしょうね。確か、長崎-名古屋間の 「グラバー」 号はセレガだった記憶があります。

長崎市のバスというと、どうしても長崎バスと長崎県交通局が思い浮かびますけど、戦前はもっと乱立していたそうです。それを小浜でバス事業を手がけていた豪商がその中の2社を買収・合併したのが長崎自動車の嚆矢です。さらに小規模の事業者を買収して事業を拡大していきました。
競争が激しいとされていますが、一応、営業エリアは分けられているようで、長崎バスがどちらかというと長崎市内に特化しているのに対し、県営バスは長崎市の他に諫早市や大村市などにも営業エリアが広がっています。そういう意味で言うと、市内は長崎バスがメインで、近隣の市町村は県営バスが受け持っていると捉えることが出来ます。

この画像を見る度に、この日のクソ暑さを思い出します。
夏の京都は 「クソ暑い」 という先入観がありますけど、この時も朝から尋常じゃない暑さでした。
東京から京都に向かうのに、何故か新潟へ行き、そこから急行 「きたぐに」 で京都入りしたんですけど、奮発して乗ったグリーン車のリクライニングシートがぶっ壊れていただけでなく、あまり冷房が効いていなかったため、安眠が出来ませんでした。そして、京都駅に降り立っての暑さでしょ。忘れられないですね。


【参考文献・引用】
年鑑バスラマ 2009→2010 (ぽると出版社 刊)
クラリオンバス機器ニュース No.14 「HIGHWAY BUS Graphic」 (クラリオン社 刊)
鉄ぶらブックス 「伝説のブルートレイン全列車」 (交通新聞社 刊)
ウィキペディア (長崎自動車、長崎県交通局、長崎自動車松ヶ枝営業所、オランダ号)

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