第211回放送 (1982年2月25日)
第1位:赤いスイートピー/松田聖子1
第2位:情熱☆熱風せれなーで/近藤真彦
1
第3位:君に薔薇薔薇・・・という感じ/田原俊彦第4位:心の色/中村雅俊3
第5位:夢の途中/来生たかお第6位:麗人/沢田研二第7位:ウェディング・ベル/Sugar 初第8位:セーラー服と機関銃/薬師丸ひろ子4
第9位:すずめ/増田けい子第10位:ラブ・ミー・テンダー/松本伊代 初スポットライト:西田敏行 「いかすぜ! この恋」
前年9月以来、約半年ぶりに松田聖子が1位を獲得しました。
この間、イモ欽トリオやマッチなどに阻まれて1位を獲得することが出来なかった松田聖子ですが、マッチの 「情熱☆熱風
せれなーで」 が些か非力だったことから、何とか1位を獲得出来たという見方が強かったのは否めません。

前回7位だった中村雅俊の 「心の色」 が3ランクアップという大躍進を遂げています。ドラマ人気と相まって、ジワジワと頂点に向かっています。
「スポットライト」 登場以来、注目を集めていたSugar (シュガー) が満を持してベストテン入りを果たします。デビュー曲でもあり、彼女たちの最大のヒット曲でもある 「ウェディング・ベル」 は、前回もお話しした通り、その後、結婚式の定番ソングとして後世に語り継がれていきますが、当時、私はSugarが嫌いでね、歌の歌詞じゃありませんが、Sugarが出る度に 「くたばっちまえっ!」 ってブラウン管に向かって叫んでいたものです。
そして、松本伊代の新曲 「ラブ・ミー・テンダー」 が10位で初登場します。こう考えると、伊代ちゃんは強かったんですね。デビュー曲でもある 「センチメンタル・ジャーニー」 もベストテン入りしたし、松田聖子に追いつけ追い越せとばかりに、バック (事務所やファンなど) がかなり力を入れていたのがよく解ります。
因みに 「ラブ・ミー・テンダー」 というと、エルヴィス・プレスリーの名曲を思い出しますが、後にエルヴィスの 「ラブ・ミー・テンダー」 を聴いた時、 「 “ラブ・ミー・テンダー” といえば、伊代ちゃんだろ」 って嘯いていました。実際は逆なんですけどね。
「スポットライト」 は、西田敏行。
前年、 「もしもピアノがひけたなら」 の大ヒットで、歌手としても一流の地位を獲得した西田敏行ですが、この 「いかすぜこの恋」 って初めて知りました。調べてみると、この 「いかすぜ! この恋」 という曲は、今は亡き大瀧詠一氏の作品であり、大瀧氏自身も発表している曲ですが、西田氏がそれをカヴァーしたんですね。
この歌は、当時の西田氏の持ちネタでもあるエルヴィス・プレスリーの物まねで歌ったのですが、曲調もプレスリー風でバックコーラスはあのザ・キング・トーンズ。今から考えればもの凄い豪華なメンツですよね。