事業者名:東京都交通局(東京)
仕様・用途:一般路線仕様
登録番号:練馬200 か 1262
局番:P-M191号車
配置:巣鴨営業所
初年度登録:2004年式
シャシーメーカー:いすゞ自動車
搭載エンジン:いすゞ6HK-TCC型
ボディ架装:ジェイ・バス宇都宮
車両型式:PJ-LV234L1
車名:いすゞエルガノンステップ
撮影日:2017年4月16日(日曜日)
撮影場所:大塚駅前
その他:都営バス90周年記念ラッピング車
2014年に都営バスは創業90周年を迎えましたが、それを記念して、かつての都営バスのカラーリングを復刻したラッピング車が5種類ほどお目見えしました。いずれも2004年式のPJ-LV234L1で、渋谷営業所所属の3台、巣鴨営業所所属の2台に対してこのラッピングが施されまして、それぞれの営業所の所轄系統に充当されているのは皆さんも周知の事実かと思います。
「今日の1枚」 では、No.299で白+青帯の通称 「美濃部色」 を、No.306で黄色+赤帯の通称 「からし色」 をそれぞれ取り上げましたが、今回は3年の時を経て、第三弾として今回の復刻ラッピング車の中では一番古いカラーを再現した巣鴨営業所のM191号車をお届けします。
この5台の復刻ラッピング車で、私がリアルタイムで見ているのは 「美濃部」 と 「からし」 、そして現在の都バスカラーの基となっている 「ナックル」 でありまして、それ以前の濃緑とその次に登場したクリーム+エンジ帯は世代外なため、撮影の対象外となっていました (因みに、 「ナックル」 は、 「今日の1枚」 では取り上げていないけど、撮っています) 。そしたら、今日になって大塚駅でこの濃緑車を見つけたので、思わず撮ったという次第です。
この濃緑車は、1950年代にお目見えしたカラーリングで、戦後東京の復興を眺めてきたカラーリングになります。きっかけは同時期にデビューした国鉄の80系電車 「湘南電車」 で、都バスのカラーとは全然似ても似つかないのですが、都バスも緑系の明るい色にしようと新塗色の採用が決定したという言い伝えがあります。
1959年に都電のカラーリングがそれまでの緑系から、黄色+エンジ帯に変更になったことを受けて、都バスもカラーリングを変更し、クリーム+エンジ帯となりました。
1959年に都電のカラーリングがそれまでの緑系から、黄色+エンジ帯に変更になったことを受けて、都バスもカラーリングを変更し、クリーム+エンジ帯となりました。
濃緑は、往年のボンネットバスとかキャブオーバーとかに合うカラーリングなので、最近の洗練されたバスにはあまり似合わないかなって気がしないでもありません。だから、何処かの事業者からボンネットバスを借りて、それにこの濃緑色を再現すれば、もっとドンピシャと合ったのかもしれません。
この 「都バス90周年記念ラッピング車」 は、特に期間は設けていないみたいで、今もなお、都内を走り回っていることに驚きました。てっきりもう、通常のカラーリングに戻ったと思っていたもので・・・。
現在、B代車が次々と各営業所や支所に配置されていて、K代 (2002年度納入車) を置き換えていますけど、このままM代の退役までこのカラーリングを維持し続けるものと思われます。M代の退役まであと2~3年はかかりますけど、これもまた、 “東京の歴史” ですよね・・・。
現在、B代車が次々と各営業所や支所に配置されていて、K代 (2002年度納入車) を置き換えていますけど、このままM代の退役までこのカラーリングを維持し続けるものと思われます。M代の退役まであと2~3年はかかりますけど、これもまた、 “東京の歴史” ですよね・・・。
【参考文献・引用】
バスラマインターナショナル No.142
BUSRAMA EXPRESS No.13 「いすゞ新型エルガ誕生!」
(いずれもぽると出版社 刊)
バスラマインターナショナル No.142
BUSRAMA EXPRESS No.13 「いすゞ新型エルガ誕生!」
(いずれもぽると出版社 刊)