似てますねぇ・・・。
見てくれは似ても似つかないんだけど、似てますねぇ~。
京急の列車からこの電車を見たら、よほどの鉄道ヲタクでない限り、 「これ、京急の新車?」 って思うでしょう。
説明するのも野暮ったいのですが、東急車輌 (現、総合車輌製作所) でロールアウトした国鉄115系です。塗色からも判るように、身延線用の新車です。
モハ62、クハ66の “似非新車” でまんまとダマされた身延線ですが、ようやく本当に新車が投入されたのは昭和56年のこと。全身に塗りたくっている赤は、地元の 「甲州ワイン」 に因んだもので、白い腹巻きは富士山の雪をイメージしているのだとか。
しかし、端から見れば、どう見ても京浜急行と同じ色なので、こんな出で立ちの電車が京急沿線に佇んでいたら、それがコアな京急ファンでなくても、 「これ、京急の新車?」 となるでしょう。京急1000形もさぞかし驚いたことでしょうね。実際には絶対の顔を合わさない両雄なので、 「おめぇ、誰だよっ!?」 と言うよりも、まずは 「似てますねぇ~」 という会話になるんじゃないかな。
今もなお、金沢八景の総合車輌製作所からはJR、私鉄問わず、出来たてホヤホヤの新車がロールアウトして、 (甲種輸送の受け渡し場所である) 逗子まで回送されますが、やっぱり昔の方が、バラエティに富んでいたのかなって気がしますね・・・。
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ふ様