第４１５回放送 （１９８６年２月６日）
第１位：仮面舞踏会／少年隊 ⑤第２位：ダンシング・ヒーロー （Ｅａｔ Ｙｏｕ Ｕｐ） ／荻野目洋子２
第３位：冬のオペラグラス／新田恵利１
第４位：キャンドルの瞳／吉川晃司１
第５位：トラ！トラ！トラ！／シブがき隊 初第６位：歌謡曲／とんねるず 初第７位：空想Ｋｉｓｓ／Ｃ－Ｃ－Ｂ２
第８位：フレンズ／レベッカ２
第９位：バナナの涙／うしろゆびさされ組 初第10位：恋に落ちて -Ｆａｌｌ ｉｎ ｌｏｖｅ- ／小林明子３
スポットライト：南野陽子 「さよならのめまい」 、木村一八 「俺たちだけの約束」
２
１この頃の少年隊の人気は凄まじかったのは覚えていますが、実際のところこの時代、少年隊以外のジャニーズ系はどれもこれもパッとしなかったのも否めません。勿論、たのきんもいたし、後述するシブがき隊も人気はありました。ただ、もうデビューした当初の勢いは無くなっていました。この後、男闘呼組もデビューしますが、やっぱり “一瞬の輝き” だったと記憶しています。今みたいに、やれＳＭＡＰだ、やれ嵐だ、やれＴＯＫＩＯだ、やれ関ジャニ∞だ、と百花繚乱の時代では無かったのです。
そのシブがき隊が久々にベストテン入りを果たしますが、この 「トラ！トラ！トラ！」 って曲、まったく覚えていません。
ここで日本史のお勉強ですが、よく耳にする 「トラトラトラ」 って何のことでしょう？
これは、太平洋戦争の開戦を意味する真珠湾攻撃が成功したことを伝えた暗号で、モールス信号によって発信されたと言い伝えられています。その由来になったのが聖徳太子の時代まで遡り、信貴山 （奈良県） で聖徳太子が物部守屋討伐を実施するにあたって、戦勝祈願をするのですが、寅の年、寅の日、寅の刻に毘沙門天が聖徳太子の前に現れて、そのご加護によって聖徳太子は物部守屋に勝ったという伝説によるもの。因みに、真珠湾攻撃におけるもう一つの有名な暗号として、 「ニイタカヤマノボレ一二〇八 （ひとまるふたはち） 」 がありますが、あれは 「１２月８日に真珠湾を攻撃することを決定した」 ことを伝える暗号発信です。 「ニイタカヤマ」 とは当時、日本の領地だった台湾の最高峰、新高山 （現、玉山） のことです。曲のタイトルだけで日本史の勉強が出来るなんて、 「もはねの小部屋」 は凄いブログですよね。
７位のとんねるずですが、前作の 「雨の西麻布」 が演歌風だったのに対して、今度はムード歌謡風のナンバーになります。しかし、とんねるずが歌うと、どうしてもふざけたようにしか聞こえず （見えず） 、聴く気もありませんでした。だから、全然覚えていません。
「スポットライト」 は２人。
１人は満を持して、南野陽子の登場となります。今も言われているのかどうかは定かではありませんが、やっぱり 「ナンノ」 ですよね。デビューは意外に早くて１９８４年で、その時はドラマでした。歌手デビューは１９８５年の 「恥ずかしすぎて」 。ナンノがブレイクしたのはやはり、 「スケバン刑事」 でしょうか。 「鉄仮面に顔を奪われて十と七歳、生まれの証しさえたたんこのあてぇが何の因果かマッポの手先。けんどなぁ、人を人とも思わんと売り買いするおんしゃら （おまんら） 、まっこと許さんぜよ」 という決めぜりふは、当時のガキどもの 「ごっこ」 遊びにも反映されていました。
浮き沈みの激しいアイドル界にあって、南野陽子は今も彼方此方でオファーがかかり、活躍しているのを拝見しています。当時はあまり興味は無かったけど、南野陽子は嫌いじゃなかったですね。
そしてもう一人は、木村拓哉・・じゃなかった、木村一八。
あまりにも有名な漫才師・横山やすしの長男で、１９８５年のドラマ 「毎度おさわがせします」 の中心人物として出演して人気を博しましたが、デビューはその前年、父親が主演した映画 「唐獅子株式会社」 になります。しかし、血は争えなかったのか、父親同様に暴行事件を起こしてそのままフェードアウトしていきました。特に最初の暴行事件は、相手を死線に彷徨わせるほどの凄まじいもので、しかも当時はまだ未成年。社会問題になりました。今も一応、 「俳優」 という肩書きは残っているみたいですが、殆どテレビ等の媒体には登場していません。
そういえば、前述のように、デビュー当初の木村拓哉は名前が似ていることから、よく木村一八と間違えられていたようで、さらに 「木村一八のバッタもの」 とさえ言われていました。めでたしめでたし。