様々な方々から頂戴した画像を紹介して、その時代時代の鉄道風景を思い出す弊愚ブログの基幹シリーズ 「嗚呼・・国鉄時代」 ももうそろそろ400回を迎えます。最初は (媒体が無いため) 長続きしないと思われていたこのシリーズも、いつしか回を重ねるようになり、あれよあれよという間に100回、200回、300回と節目を通過し、気がついたら389回まで進みました。これも貴重な写真を快く (?) 譲ってくれた皆様のおかげ以外の何者でもありません。
(画像はイメージです~画像提供:ウ様)
さて、そんな膨大なライブラリーの中に、一際大量にあるのがEF58の写真です。一部、抜けているのもありますが、1~31、35~175号機まで揃っていることから、 「嗚呼・・国鉄時代」 で紹介しきれないんじゃないかと思い、EF58だけ独立させる企画を思案中です。サブタイトルはズバリ、 「ザ・ゴハチ」とすることがほぼほぼ決まっています。
記事の企画案としては、機番ごとに落成日、新製配置、配置履歴、廃車日などをメインにして、可能な限りの改造遍歴 (窓の改造、側面エアフィルター、パンタグラフ、前照灯、塗色、避雷器、屋根上がり用ハシゴのそれぞれ交換及び、その改造年) を盛り込む予定です。電気機関車の中でもEF58ほど1両1両細部が異なる機関車はありません。また、その改造遍歴が全車に及んでいなくて、それもざっくりとしたものでしかないので、その辺りは識者の見解を待つこととします。
国鉄末期のいわゆる 「ゴハチブーム」 の時、私は全然EF58に興味を示さず、お気づきかと思いますが、撮りに行った記憶もありません (出かけ先で、たまたまそこにゴハチがいたら普通に撮ったけど) 。ですから、今更ながらゴハチについてあれこれ調べている最中です。
データについては、以下の媒体を参考にしました。
華麗なる特急電機 EF58 (企画室ネコ (現在のネコ・バブリッシング社) 刊)EF58 (プレス・アイゼンバーン社 刊)機関車ハンドブック EF15×EF58 昭和50年代の記録 (イカロス出版社 刊)EF58ものがたり (交友社 刊)鉄道ファン、鉄道ピクトリアル各号
データを作成するにあたって、配置履歴は勿論のこと、出来るだけ詳細な改造遍歴を知りたいということから、プレス・アイゼンバーンの 「EF58」 が一番詳細に記録されていたので、これを参考にしましたが、事細かな記述もあれば、それこそざっくりとしたものでしか無い場合、さらには何も改造遍歴が記されていない (実車はきっちりと改造等されている) のもあったりして、濃淡があります。なお、 「EF58」 に関しては、手元に無いので、大宮の鉄道博物館に行って主な記事だけを拾ってきました。 「華麗なる・・・」 はわざわざヤフオクで手に入れました。もっと詳しい書物・媒体があれば、ご教示願いたいと思います。因みに、 「EF58ものがたり」 は期待していたにもかかわらず、それほどではありませんでした (特に改造遍歴に関しては) 。
個人的には原型大窓機がいつ小窓に改造されたのかとか (Hゴム化されたのは記載されていた) 、いつ窓上の雨樋が足されたのかとか、いつ尾灯が外バメ式に改造されたのかとか、いつ茶色から青色に塗り替えられたのかとか、いわゆる 「ブルトレ塗装」 に塗り替えられたのは良いんだけど、いつ戻されたのかとか、その辺りが知りたかったのに、そういった細かな記述はどの媒体でも記されてませんでした。
回を重ねるごとに、少しずつ手直しをして良い感じの資料になればと思っていますので、取り敢えず期待だけはしていただけたら有り難いなと思います。