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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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事業者名:東都観光バス(東京)

仕様・用途:観光貸切仕様

愛称:シルエット・スーパー

登録番号:練馬22 か 5034

シャシーメーカー:いすゞ自動車

エンジン型式:いすゞ10PC1型

ボディ架装:富士重工伊勢崎

ボディ型式:富士重15型HD-2

車両型式:P-LV719R

車名:いすゞスーパークルーザーSHD

撮影日:1989年5月3日(水曜日)

撮影場所:東京駅丸ノ内口前

つい最近まで、KC代のスーパーハイデッカーが生き残っていたようですが、公式HPを見る限り、全て引退した模様の東都観光バスのスーパークルーザーSHD。はとバスや国際興業と並んで、東京におけるいすゞの超大口ユーザーとして知られていますが、はとバスも国際興業もオールいすゞではなくなりつつあり、日野や三菱を導入していることを考えると、東都のいすゞ一辺倒は、今のバス情勢を考えた時にかなり稀有な存在だと思います。しかし東都の場合、いわゆる 「特別仕様車」 が無く、在籍車両のほぼ100%が汎用車両ということで (ボディサイズの大小はありますが) 、これも稀有な存在。趣味的な範疇では面白くない事業者ではありますが、 「どれにしようかな・・・」 ではなく、 「これしかありません」 ということで、安定して供給出来る事業者として信頼は厚いのではないでしょうか。ラーメンの世界でも 「味噌にしようか、醤油にしようか、チャーシュートッピングしちゃおうか・・」 という選び方ではなくて、 「これしかありません」 の方が良いのかもしれませんね。

さて、そんな変わり映えのしない汎用車ばかりを揃えた東都観光バスですが、過去には趣味的に琴線に触れた車両がいくつか存在しました。
一つは、いすゞP-LV219Sをベースに、正規の窓下にさらに透明の硝子 (実際はポリカーボネート樹脂製なんですが) と天窓を組み込んで、眺望を良くした 「くりすたる号」 。もう一つが画像の 「シルエットスーパー」 。この 「シルエットスーパー」 は、 「くりすたる号」 の失敗を教訓に (女性から 「覗かれている」 というクレームがあったらしい) 、その後の増備車は天窓だけ配して、屋根からの眺望に特化した仕様として、1988年に登場。画像の車も登録番号の数字から、おそらく1988年式と思われます。以降、同社の看板車両として100台以上が導入されましたが、晩年はその天窓は埋められたようです。

今に続く白をベースにした東都観光のカラーはこの 「シルエットスーパー」 から始まったんじゃなかったかな? それ以前の東都観光のカラーは、もう少し赤が強調されていましたからね。
もはや東都観光には、スーパーハイデッカーは導入されないでしょうから、 “古き良き時代” のスペシャルなバスを懐かしんで下さい。

【参考文献】
東都観光バス公式ホームページ
観光バスのページ

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