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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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JNR LEGEND (594)

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103系や115系、そして185系といった、国鉄時代から活躍している電車が次々に淘汰されている昨今、俄に脚光を浴びているのがキハ40系。もはや 「JNR LEGEND」 を通り越して、JRでも伝説を作ろうとしています。
全888両が製造されたキハ40系ですが、さすがに国鉄時代からオリジナルスタイルを維持している車両はほぼほぼ皆無となっていますけど、今もなお、改造を含めれば大多数が残存しているという現状を考えれば、 「国鉄時代に製造された車両は、何て頑丈なんだろう」 と、その生命力の強さに圧倒されます。 “JNR嫌い” のJR東海は、早い段階から国鉄形の淘汰を進めて、3年前にキハ40を追っ払いましたが、残るJR5社ではまだまだ使うつもりでいます。しかも、投入地区によっては主力の座を死守している凄さ。使い勝手の良さもあるんでしょうけど、 「さすが、キハ20の後継車両」 と称賛します。

ただ、このまま安泰かといえばそうでもなさそうで、JR東日本では、キハ40の後継車両ともいうべきGV-E400系という電気式ディーゼルカーの投入を発表しており、JR北海道もGV-E400系と同一のH100形が姿を現しています。JR九州も直近の置き換え用車両ではありませんが、YC1形ハイブリッド (蓄電池搭載形ディーゼルエレクトリック車両) 動車が登場しており、遅かれ早かれキハ40系に何らかの動きがあるものと思われます。

画像は、かなりの長編成ですが、福知山線だそうです (撮影場所は藍本-相野間) 。
今でこそ、JRアーバンネットワークの一翼を担っている福知山線ですが、昭和50年代に入っても近代化から取り残されており、電化されたのは昭和56年になってから。それも、尼崎-宝塚間のみで、架線が張られているにもかかわらず、普通列車の主力は気動車やディーゼル機関車が牽く客車。勿論、特急や急行も気動車でした。大阪-宝塚間においては、並行する阪急宝塚線の圧勝で、画像のような長編成の列車を走らせても、歯が立ちませんでした。この長編成もおそらく朝のラッシュ時に設定されていたんでしょうね。

「質実剛健」
鉄道車両界においては、キハ40のためにある言葉のような気がします。

【画像提供】
岩堀春男先生
【参考文献・引用】
鉄道ピクトリアル No.924、925 (電気車研究会社 刊)
鉄道ファン No.687、692 (交友社 刊)





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