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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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JNR LEGEND (593)

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今は無き、田町電車区 (南チタ) で佇む急行形電車。一見すると、165系なんですけど、これは元、修学旅行用の167系。修学旅行輸送が新幹線にシフトすると、波動輸送用として修学旅行輸送以上に八面六臂の活躍をすることになります。特に、伊豆方面の列車は得意なようで、それまで155系が請け負っていた臨時急行 「おくいず」 などの運用にも入り、155系が老朽廃車すると、波動輸送は167系が牛耳ることになります。

画像はおそらくではありますが、昭和55年5月に運行された伊豆方面への臨時列車だと思われます。
毎年5月に開催される静岡県下田市の 「黒船祭り」 。この時期は宣伝を目的に、伊豆急の列車も国鉄から乗り入れる列車も 「黒船祭り」 のPRヘッドマークを掲げるのが恒例になっていました。そのうち、国鉄が設定していた臨電 「ピクニカル号」 の延長線上である 「ピクニカル&黒船」 号の運転を行いまして、ヘッドマークも通常の 「ピクニカル号」 にカモメを加えた専用のヘッドマークを製作しました。
運転期間は5月12日から16日までの運行で、下りは品川発8時36分で、伊豆急下田には11時46分に到着、上りは13時53分に伊豆急下田を出発して、16時55分に品川に戻るダイヤでした。

この頃の伊豆はまだ元気な頃で、昭和56年に特急 「踊り子」 が登場すると、急行は廃止されてしまいますが、その救済として、167系を使った臨時快速が度々運転されていました。
そういった列車が設定されていない時は、田町電車区の品川駅寄りにいつも鎮座しており、オファーを待つ状態を私は、通学途上でいつも見ていました。既に修学旅行色は存在せず、平凡な湘南色に塗られていたため、前述のようにパッと見は165系なんだけど、幅狭の乗降用ドアが167系であることをアピールしています。
JR化以降は様々な仕様に改造されましたが、国鉄時代は冷房改造と外板塗色の塗り替え以外は特別目立つような車両ではなかったのですが、1両だけ、クハ165が組み込まれた編成がありました。クハ167やモハ166・167のトップナンバーが揃う編成だったんですが、熱海寄りがクハ165-3だったのを覚えています。確かに最初はクハ167-2だったんだけど、昭和57年9月に伊豆急行川奈駅構内で脱線してしまい、しばらく保留のうち、昭和59年3月19日付けで廃車になりまして、クハ165-3はその代替車両です。

乗ったことは無いけど、妙な思い入れがある田町の167系です。

【画像提供】
ヲ様
【参考文献・引用】
鉄道ファン No.232、382、383 (いずれも交友社 刊)
ウィキペディア (国鉄165系電車)





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