Quantcast
Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3544

Then & Now 20

$
0
0
イメージ 1

DD13が客車列車を牽引していますが、察しの良い方 (特に関西出身あるいは在住) ならこの線が何線なのかは “瞬殺” 的に判ろうかなと思います。そうです、山陽本線支線、通称 「和田岬線」 です。今から42年前の絵面です。
当初、この今昔対比は考えていませんでした。現に、この 「Then」 の写真は持参していませんでしたしね。でも、和田岬から兵庫まで歩いて戻った時に、 「!」 とばかりに思い立ちました。 「そういえば、こんな絵面の写真があったよな・・・」 的に。
おそらく、このDD13牽引の和田岬線を撮った場所は、ここじゃないかと思います。ドンッ!

イメージ 2

多分、 「Then」 の撮影者である岩堀先生は、ここから撮ったんじゃないでしょうか。
神戸市兵庫区の国道2号線陸橋です。兵庫区といっても、殆ど長田区との区界で、国道2号線は和田岬線をオーバークロスするために、立体交差としています。撮影地が間違いなければ、40年以上経った今もその構図は変わらないということですよね。
そして、 (撮影地が) ここで間違いなければ、随分と街の風景も一変してしまったなと感じずにはいられません。無論、阪神淡路大震災の影響もあったものと思われます。兵庫区とか長田区とかはかなりの被害があった地域でしたからね。
「Then」 の方は、複線になっていますが、おそらく正規の複線ではなく、いわゆる 「単線並列」 の線路配置であると思われます。でなければ、わざわざDD13がプッシュプルする必要がないわけですからね。
もう片方の線路は、途中の新川貨物駅から枝分かれした貨物線 (通称:兵庫臨港線) が1984年まで残存していましたが、その線路ではないかと思われます。和田岬線沿線には、兵庫臨港線の他に、三菱重工の専用線や1962年まで設置されていた鐘紡前駅からも貨物線が延びていました。

イメージ 3

列車を入れてみました。
DD13牽引の客車列車から考えれば、まさか103系が乗り入れるなんて、夢のまた夢にも思わなかったのですが、随分と隔世の感があります。

実は、和田岬線の今昔対比は今回が初めてではなく、過去にも取り上げていました。しかし、その時はまだ 「Then & Now」 が始まる前でした。その時も 「Now」 は103系でしたけど、やっぱり港湾地域に103系は似合わないな。もっとも、関東の鶴見線も港湾地域を走りますが、103系や205系が運用に就いています。和田岬線の103系もそういう意味では特別な感情を抱く必要がないということか。

【 「Then」 の画像提供】
岩堀春男先生
【参考文献・引用】
日本鉄道旅行地図帳 第9号 「関西2」 (新潮社 刊)
街の達人 京阪神便利情報地図 (旺文社 刊)
ウィキペディア (JR和田岬線、新川駅、鐘紡前駅)

(和田岬線のもう一つの今昔対比はこちら)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3544

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>