東京メトロでこんな広告が掲載されています。
東京メトロの全車両に搭載されているかどうかは定かではないのですが、もし、走行中に停電になっても非常用バッテリーで至近の駅までは走れるよというお知らせなんですけど、昭和の銀座線はこれが当たり前でした。
以前、銀座線の旧車両を取り上げた時、 「駅に近づくと車内が一瞬暗くなる」 というようなことをお伝えしましたが、銀座線は第三軌条を採用している関係上、駅の手前でサードレールの位置が変わり、その一瞬だけ電気が流れない死電区間、いわゆる 「デッドセクション」 が駅ごとに設けられています。旧型車両は後年登場した新1500形を除いて電動発電機等は装備していないので、駅に近づく度に室内灯が消えて、予備灯が仄かに点灯します。そしてまた電気が流れて、車内も明るくなるというシステム (?) でして、昭和の銀座線の名物でした。晩年は、電動発電機を備えた中間車が編成に組み込まれるようになったので、このような現象は起こらなくなりましたが、消えない銀座線は何だか味気ないなって思ったのも確かだったりします。
新型の1000系は先代車両に敬意を表して、警笛や外板塗色を含めて様々な部分で先代車両を模していますが、この 「室内灯が消える」 シーンも再現して欲しかったですね。