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Channel: Club SKRAM ~もはねの小部屋~
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今日の1枚・450

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事業者名:東京空港交通(東京)

仕様・用途:一般路線(空港輸送)仕様

登録番号:千葉200 か 1705

社番:261(60742M86)号車

配属:成田営業所

初年度登録:2006年式

シャシーメーカー:三菱ふそうトラック・バス

エンジン型式:三菱6M70(T2)型

ボディ架装:三菱ふそうバス製造

車両型式:PJ-MS86JP

車名:三菱ふそうエアロバス・エアポートライナー

撮影日:2014年9月3日(水曜日)

撮影場所:渋谷駅西口


「東京空港交通がPJ車をね・・・」
これがこのバスを撮った時の第一印象でした。

三菱ふそうが会社ぐるみで起こしたいわゆる 「リコール隠し問題」 以降、ふそうのシェアは大幅に崩れ、加えて日野といすゞがタッグを組んで、セレガとガーラをフルモデルチェンジして洗練されたバスを世に送り出すと、ユーザーは一気に寝返りまして、 「ふそう一強時代」 は終焉を告げました。PJ車は、そんな不遇の時代に送り出されたモデルで、ボディこそMS8そのものですが、エンジンを含めた足回りについては、次代のMS9を見越した大幅な改良が行われました。まず、エンジンは従来のV8エンジンから直列6気筒に変更され、そのままだとパワーは削減されるので、ターボで補う手法としました。エアロバスシリーズでターボというと、先々代のMU525エアロクィーン・WやMU515エアロキングがまず連想されますけど、ハイデッカーでもJRバスに納入された特別仕様車はターボ付きだったのは有名な話ですよね。路線用のエアロスター (MP2/6系) や中小型のエアロミディにもターボ車は存在し、特に珍しいというものではありませんでした。

んで、東京空港交通は今から考えたら思いっきり差別用語なんですけど、 「バス界のジャパゆきさん」と揶揄された日産ディーゼル・フィリピンの 「ユーロツアー」 を 「売れ残り大バーゲンセール」 とばかりに大量導入したことから蜜月が始まり、以来、日産ディーゼルの大口ユーザーとして名を馳せ、日野や三菱の導入は日産ディーゼルに比べたら少数派になってしまいました。そういう意味で、ふそうのPJ車は、個人的には珍しい存在なのかなと思ったりします。

いすゞ・日野連合の牙城を打破すべく、日産ディーゼルは三菱ふそうと手を組むことになりまして、それまで蜜月状態にあった西日本車体工業の架装を打ち切り、その結果、西工は廃業を余儀なくされるのですが、今度はふそうが日デとの “婚約” を破棄し、日デはバス事業から撤退せざるを得なくなるという、韓国ドラマ真っ青の愛憎劇が繰り広げられたのも遠い昔の話のようになりつつあります。MS9もそれなりに見ますけど、シェア的はいすゞ・日野連合の圧勝状態が続いているのが現状です。東京空港交通なんか、比較的少数派ではありますが、いすゞも導入しちゃってますからね。今はどうなんだろう? ふそうのQRG車もよく見かけるようになりましたので、いすゞ・日野と三菱と半々ぐらいの導入なのかもしれませんね。逆に日野はあまり見かけないような気もしないでもないのですが、その位置関係がよく解らないでいます・・・。


【参考文献・引用】
BUSRAMAEXPRESS No.10 「三菱ふそうエアロクィーン&エアロエース」 (ぽると出版社 刊)
ウィキペディア (三菱ふそうエアロエース、三菱ふそうトラック・バス、三菱ふそうバス製造、東京空港交通、日産ディーゼルユーロツアー)

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