事業者名:豊鉄観光バス(愛知)
使用・用途:観光貸切仕様
愛称:Elegance Queen
登録番号:豊橋230 あ ・・72
社番:072号車
配属:豊鉄観光バス 本社営業所
初年度登録:2008年式
シャシーメーカー:三菱ふそうトラック・バス
エンジン型式:三菱6M70(T4)型
ボディ架装:三菱ふそうバス製造
車両型式:BKG-MS96JP
車名:三菱ふそうエアロクィーン
撮影日:2015年10月25日(日曜日)
撮影場所:天王寺動物園前
暗くてよく判りませんが、豊鉄観光バスのフラッグシップ、 「エレガンス・クィーン」 です。本来は群青色と言いますか、藍色と言いますか、濃い青は濃い青でももう少し明るかったりします。しかし、撮影した場所が高速道路 (阪神高速松原線) の下なので、全体的に日陰になってしまい、天気は良かったのですが、これじゃあ、青だか黒だか判りませんよね。本来のボディカラーを引き出せなかったのが残念です。ただ、名鉄グループらしい赤白とか、近年の主流になりつつある豊鉄独自の色ではない、青を基調としたボディカラーに 「これ、本当に豊鉄?」 と疑問を持ったりしました。
豊鉄観光バスはその社名が示すように、元々は豊橋鉄道が直系で手がけていたバス事業でした。1990年代後半から全国各地のバス会社で相次いだ業界再編による事業統合や分社化などで収拾がつかなくなりまして、歴史を紐解かないとこの会社の出自は何処なんだか判らなかったりします。この名鉄系の会社もご多分に漏れておらず、東は豊橋から西は岐阜や一宮まで中京地区に数多あったバス会社も分社化や統合などで整理されました。その中で豊鉄鉄道は先ず、2002年に豊橋鉄道の貸切事業と豊橋観光自動車、そして豊川観光自動車を合併して、新生 「豊鉄観光バス」 を設立しました。次いで中型バスで貸切事業を展開する 「豊鉄ミディバス」 を設立して、大型車に関してはそのまま豊鉄観光バスが引き継ぎました。2007年には路線バスの事業も分社化して 「豊鉄バス」 を設立して、豊橋鉄道は基本的に鉄道線 (渥美線) と軌道線 (東田本線) を運行する鉄道事業に特化した事業者となりました。
旧豊川観光自動車時代にエアロキング、旧豊橋観光自動車時代に35人乗りの豪華バス 「VIP35 (エアロクィーン・M) 」 を持っていましたが、その後の豊鉄系にはこれといってフラッグシップたる車は無く、現在ではこの 「エレガンス・クィーン」 が唯一のフラッグシップ車となります。しかし、トイレとかが付いているわけではなく、定員が汎用車よりも少ない41人乗り (補助席無し) で、汎用車に比べてシートが良いのと後部が回転してサロンになる程度。しかも後部回転式シートは汎用車の一部にも設置されており、目を惹く外観とは裏腹に中身を見れば 「なぁ~んだ」 と落胆の色は隠せません。
でも、豊鉄観光バスは、当然のことながら公益社団法人 「日本バス協会」 にも加盟していますし、平成27年度 「貸切バス事業者安全性評価制度」 の申請を受けており、最高ランクの三つ星を獲得しています。だから、どんなツアーでも安心・安全です。
【参考文献・引用】
バスマガジン Vol.75 (講談社ビーシー社 刊)
BUSRAMA EXPRESS No.10 「三菱ふそうエアロクィーン & エアロエース」 (ぽると出版社 刊)
バスボディーグラフィックス観光篇 ’96 (クラリオン社 刊)
豊鉄観光バス公式ホームページ
ウィキペディア (豊橋鉄道、豊鉄観光バス)
バスマガジン Vol.75 (講談社ビーシー社 刊)
BUSRAMA EXPRESS No.10 「三菱ふそうエアロクィーン & エアロエース」 (ぽると出版社 刊)
バスボディーグラフィックス観光篇 ’96 (クラリオン社 刊)
豊鉄観光バス公式ホームページ
ウィキペディア (豊橋鉄道、豊鉄観光バス)